トランプ大統領がスピード退院も…感染広がるホワイトハウス 「第3の女」もコロナ感染

2020年10月06日 11時19分

トランプ氏のパネルとともに集まった支持者たち(ロイター)

 新型コロナウイルス感染で2日から入院していたドナルド・トランプ米大統領(74)は5日午後6時半(日本時間6日午前7時半)過ぎに退院した。これに先立つツイッター投稿で「本当に体調が良い。新型コロナを恐れるな」と強気を見せたが、3日ぶりに主が戻ったホワイトハウスの“クラスター”は止まらず、大統領周辺では新たに女性スタッフの感染が明らかになった。

首都ワシントン近郊のウォルター・リード軍医療センターの扉が開き、姿を見せたトランプ大統領はこれまでの黒と異なる白いマスクを着用していた。右拳を軽く握ってポーズ。手すりに時々触れながら階段を一歩一歩降り、親指を立てる「サムアップ」も見せた。

 報道陣の問いかけに応じることはなく、再びポーズをとってから迎えの車へ。敷地内に待機していた専用ヘリ「マリーン・ワン」に乗り込むと、同ヘリは短い飛行時間でホワイトハウスに降り立った。

 敷地外には星条旗を掲げた支持者らも集まっていた。騒々しい中での“退院劇”で派手なアピールはなかったが、退院を予告したツイッター投稿では「トランプ政権下で、素晴らしい薬と知見が得られている」と新薬やワクチンの開発推進も訴えた。「20年前よりも体調が良いくらいだ」とも。11月3日の大統領選で劣勢に立たされており、早期に通常職務に戻る姿勢を示して挽回につなげる考えだ。

 とはいえ、「退院ありき」のような流れは批判を呼んでいる。

 5日に記者会見した専属医は容体について「この24時間改善し続け、退院の基準を満たした」と説明。ただ、完全に回復したわけではないとの認識を示し、ホワイトハウスに戻ってからも「世界最高水準の医療を提供する」と強調した。陰性になったという情報もまだ発せられていない。

 4日の一時外出でも、車に同乗した関係者らへの感染リスクが懸念されたばかり。ホワイトハウスでの執務と復帰する選挙戦ではいずれも感染予防対策がとられることになるが、ホワイトハウスではケイリー・マクナニー大統領報道官(32)の感染が5日に分かった。自身が明らかにしたもので、CNNテレビによると、ほかに報道担当のスタッフ2人の感染も判明した。

 大統領周辺ではメラニア夫人(50)ら女性たちも次々に感染。最側近であるホープ・ヒックス大統領顧問(31)の感染が1日に分かったことを機に、大統領夫妻は濃厚接触者として検査を受け、感染が判明した。そして今度は、報道官として日々の会見で政権側の情報を発信してきたマクナニー氏が“3人目”の女性となった。同氏は1日以降、毎日検査を受けて陰性が続いていたが、陽性に転じたという。

 感染の連鎖が止まらないホワイトハウス。これとは別に、連邦最高裁判事に推されるエイミー・バレット氏(48)も、大統領と同席した9月26日の指名式典が「マスクなしで密」の集まりと話題になった。すでに10日近く経過しているが、バレット氏は大丈夫か。