安倍晋三前首相「今後は一議員で」発言の真意 辞任後初所属派閥パーティーに出席

2020年09月29日 11時00分

まだまだ注目集まる安倍前首相

 自民党の最大派閥の細田派(清和政策研究会)が28日に都内ホテルで開いた親睦の集いに、菅義偉首相(71)をはじめ、安倍晋三前首相(66)、森喜朗元首相(83)が出席した。

 同会は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、飲食なしの異例の政治資金パーティーになったが、大きな盛り上がりを見せた。

 菅首相は7年8か月にわたって政権を務めた安倍氏に謝辞を送った上で、新型コロナ対応などに改めて意欲を示した。

 続いて登場したのは辞任後、初めて公の場に姿を現した安倍氏。現在、持病の潰瘍性大腸炎の薬が効いて健康状態は回復しつつあるとアピールした上で、出身派閥の支援者を前に「今後は一議員として菅政権を支えて日本のために頑張っていきたい」と強調した。

 安倍氏の発言に支援者は「名誉職を拒否したと受け止められています。政界は一寸先は闇。来年9月末の総裁選で、再々登板したい意欲が感じられました」と話した。

 最後に登場したのは、今月13日に自宅で転倒して左胸骨を負傷した森氏だ。新型コロナの影響で1年延期された東京五輪・パラリンピック開催について「新型コロナがあろうとなかろうと、オリンピックは必ず開かれます」と意欲を示した。

 森氏は以前、清和会を森派として率いていた。あいさつでは、菅首相が五輪開催に向けた内閣人事で、細田派から西村康稔経済再生担当相(57)や萩生田光一文科相(57)、橋本聖子五輪相(55)を留任させたことを高く評価した。

「西村さんはコロナで頑張っています。オリンピック担当相は橋本さん。橋本聖子の『聖』は聖火です。昭和39年の東京オリンピックの10月に生まれた。それでお父さんが『聖子』と名付けた。しっかりとオリンピックを支えてほしいです」とエールを送った。