安倍首相〝週1通院〟のウラ 持病悪化で血液浄化治療か

2020年08月25日 11時30分

通院する安倍晋三首相(ロイター)

 安倍晋三首相(65)が24日で連続在職日数が歴代単独1位の2799日となったが、そんな記念すべき日に、先週に続き都内の慶応大学病院を訪れ、4時間近くに及ぶ検査を受けた。“新記録達成”にもかかわらず、お祝いムードが皆無であることからも、首相の病状が軽いものではないことは間違いないところだ。いったいどんな治療をしているのか。関係者によると、今後も週1で通院になる可能性があるという――。

 安倍首相は歴代在職日数が大叔父・佐藤栄作首相を抜いて歴代1位に躍り出た。ところがこれに対し、党の声明や二階俊博幹事長の談話の発表などが一切なく、お祝いムードを封印した。

「今週、二階氏が祝う会を開くという噂は聞いてますが、本当に開催されるかはまだ不透明です。コロナ禍とはいえ、党として談話を出さないのは過去の事例からみると不自然です」と話すのは自民党関係者だ。

 憲政史上最長の連続在職記録を打ち立てた“主役”の安倍首相はこの日、医師から再訪を求められたことを理由に、慶応病院に入った。こんな状況に党内では「今月中は体調を回復するための静養に専念すべき」との声が多く上がっている。

 首相官邸で安倍首相は報道陣に対応し、病院での検査内容や結果に関しては「またお話をさせていただきたい」と改めての記者会見などを開くことを示唆した。

 一連の受診は、6月に行われた検査の追加検査およびその結果説明だという。体調管理のためだとされているが、それだけなのか。

「やはり持病の潰瘍性大腸炎が悪化している。先週17日、慶応病院で5時間にわたって血液を入れ替える大治療が施されたという話です」(同)

 この大治療とは「顆粒球除去療法」と呼ばれるもので、片方の腕から血液を抜いて医療機器を通し、病状を悪化させる白血球などの成分を除去して、もう片方の腕に戻すといった治療法。潰瘍性大腸炎やクローン病の患者に施されるという。人工透析のように時間がかかり、肉体的にも負担がかかる処置だ。

 前出の関係者によると「この治療は週1回、計5~10回必要だという。安倍首相は毎週、病院に行くことになるわけですから、公務が中途半端になったり休むことになるでしょう」。安倍首相が自身の体調やこの治療法について、どのタイミングで国民に説明するのか? あるいはまったく違ったことを話すのか気になるところだ。

 厄介な持病と闘っている安倍首相には、タイトなスケジュールが待ち受けている。噂されている来月の内閣改造、任期満了を迎える自民党の役員人事、早ければ10月にも判断が下される可能性も取りざたされる東京五輪・パラリンピックの開催か否かといった難題をも抱え込んでいる。

「不眠やこれまでの疲れが蓄積されて『気鬱』になったのかも?」と不安視する見方まで出ている。

 ある自民党議員は「安倍首相の本音として、とにかく避けたいのは『再び首相の座を投げ出した』と国民から言われること。しかし、体調不良という不確定要素がくすぶる中で、内閣改造という大仕事を行うのは難しいでしょう。強行すれば、反発から安倍おろしが起こることが十分にあり得ます」と危惧している。

 もしもこの先、安倍首相の病気が悪化し、入院となった場合、麻生太郎副総理兼財務相がピンチヒッターの代理首相として登場することが予想される。

 永田町関係者は「内閣法9条には総理大臣が事故、または欠けたときにあらかじめ指定する大臣が臨時に総理大臣の職務を行うと規定されています。大手マスコミは、安倍首相のレガシーは連続在職だとして、今月中の辞任を想定し、準備しています」と話す。

 安倍首相の会見は月内で調整されている。党内の多くの関係者には、2007年9月に電撃辞任した第1次政権の光景がフラッシュバックしている。