再逮捕の秋元議員 コロナ禍の中あきれたカネ集めの実態 本紙が1人2万円パーティー参加券を入手!

2020年08月22日 06時15分

秋元容疑者と政治資金パーティーのチケット

 こんな時期に――。カジノを含む統合型リゾート施設(IR)事業を巡る汚職事件に絡み、組織犯罪処罰法違反(証人等買収)容疑で再逮捕された衆院議員秋元司容疑者(48=収賄罪で起訴)が、裁判での偽証を依頼した贈賄側への報酬として、現金1000万円を自ら用意した疑いのある上、東京地検特捜部に押収された現金から秋元議員の指紋が検出されていたことが22日、分かった。カネ集めのうまい秋元議員はこのコロナ禍で多くの政治家が我慢している〝アレ〟を開催していたというからあきれる。

 秋元議員の逮捕容疑は、支援者だった会社役員淡路明人容疑者(54)、同佐藤文彦容疑者(50)と共謀。那覇市内のホテルで中国企業「500ドットコム」元顧問の紺野昌彦被告(48=贈賄罪で起訴)に、虚偽証言の報酬として6月に1000万円、7月に2000万円の提供を申し込んだ疑い。

 関係者によると、佐藤容疑者は7月、紺野被告と面会した際、実際に2000万円を持参。この現金は、秋元議員と淡路容疑者が各1000万円を用意し、佐藤容疑者に渡したものだったといい、淡路容疑者もこれを認める供述をしている。紺野被告は現金をいったん受け取ったが、後日返却した。

 秋元議員は逮捕前の取材に、2月の保釈後、淡路容疑者と複数回食事をしたことを認めたが「裁判の話はしていない」としていた。

 1000万円は前記の通り秋元議員の工面だったとされる。事実であれば失職どころか、もはや開いた口がふさがらない不祥事だ。

 IR汚職事件で昨年12月に自民党を離党して一匹狼の秋元議員がこんな大金を用意できるとは驚きだ。もともとカネ集めのうまさに定評のある秋元議員。コロナ禍でも政治資金パーティーを開くずぶとさがある。

 秋元議員は7月30日、都内のホテルで政治資金パーティーを開催していた。本紙はそのパーティーの案内状や参加券を入手した。「イブニング・セミナー」とのタイトルで、会費は2万円。案内状には「新型コロナウイルス感染拡大、『第2波』の心配がある現状です。一方で経済活動を行い生活も守り、日々日常を取り戻していかねばなりません。今後、自民党の司令塔である幹事長室の情報発信が気になる所であります」として、幹事長代理の林幹雄衆院議員を講師とすることを記していた。

 しかし、実はこの“パーティー”をこの日だけでなく、毎月開催していたのだ。秋元議員の議員事務所は先日、本紙取材に「政治資金パーティーというよりセミナーという形で、毎月定期的に開催しています」と答えていた。

 永田町関係者の話。

「新型コロナウイルス禍でも毎月、ちゃっかりパーティーを開いていたそうだ。パー券は1人2万円。パーティーには毎回150人超参加していたようで、となれば1回の開催で単純計算で約300万円の収入を得ていたことになる」

 コロナ禍で政治資金パーティーを決行するずぶとい神経に永田町からあきれる声が出るのも当然。常識的にはパーティー収入を買収資金に流用したとは考えにくいが、“もしも”の場合は大問題だ。東京地検特捜部もこの情報を得ており、慎重に捜査を進めているという。

 東京地裁は21日、秋元議員の勾留を30日まで認める決定をした。

 特捜部はこれとは別に、「500」社の元顧問仲里勝憲被告(48=贈賄罪で起訴)に、虚偽証言の報酬提供を申し込んだ疑いで会社役員宮武和寛容疑者(49)も逮捕。宮武容疑者は、特捜部が逮捕状を取った男が報酬の現金を用意したと供述している。