IR疑惑の秋元議員再逮捕 復党チラつかせ次期衆院選はカオス

2020年08月21日 11時34分

 再逮捕で次期衆院選はカオスか。東京地検特捜部は20日、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)事業を巡る汚職事件に絡み、組織犯罪処罰法違反(証人等買収)容疑で衆院議員の秋元司容疑者(48)を再逮捕した。秋元議員は同事件で収賄罪で起訴されている。これで3度目の逮捕となった秋元議員。かつて所属した自民党の対応次第では、政権もろとも命取りになりかねない。

 再逮捕容疑は、贈賄罪で起訴された中国企業側に裁判で虚偽の証言をするよう現金約3000万円の供与を申し込んだ疑い。保釈中に贈賄側と接触したとなれば、前代未聞だが、秋元議員の“常識外れ”の行動は他にもあった。

 先月30日に都内のホテルで政治資金パーティーを開催。昨年12月の逮捕時に自民党を離党しているが、所属する二階派には特別会員として籍を置いている。二階派の議員が見守る中、秋元議員は疑惑を否定した上で「復党する」との仰天発言を放ち、会場にいた支援者を驚かせていた。

「秋元氏が疑惑を完全否認している以上、裁判は数年がかり。来年10月までに行われる衆院選では、推定無罪の原則や二階派に所属し、復党をちらつかせることで、党側に対抗馬を立てさせない作戦でしょう」とは自民党関係者。

 秋元議員の選挙区は東京15区(江東区)で、党内では山崎孝明江東区長(76)の息子の山崎一輝都議(47)を擁立する動きもあったが、ここにきて秋元氏と長年ライバル関係にある無所属の柿沢未途衆院議員(49)を推す声も上がるなど、駆け引きが繰り広げられている。

「二階派特別会員(として出馬)の場合、選挙で自民党は公認を誰にも出さず、勝ち上がった方を認める手法です。義理人情に厚い二階幹事長は今回の再逮捕を受けても、このまま除名させずに押し通すでしょうが、証人買収は悪質過ぎるし、政権へのダメージも大きい」(前出の関係者)

 野党側は秋元議員に議員辞職勧告決議案を出す構えだが、辞職するはずもなく、カオス状態のまま総選挙を迎える可能性が高そうだが…。