立民・国民合流協議の前進に一役 「剛腕」小沢一郎氏登場の背景

2020年08月08日 11時30分

小沢一郎氏

 立憲民主党(枝野幸男代表)が国民民主党(玉木雄一郎代表)との合流を巡り、投票による新党名の選定を受け入れる意向を示した舞台裏で、国民の小沢一郎衆院議員(78)の存在感が話題を集めている。

 新党名は、立民が今のままの「立憲民主党」を提案し、それに対して国民は民主的手続きによる選定を要求。党名の選考方法で両党の意見が激しく対立し、2週間以上も停滞し続けた。

 7日に国会内で会見した立民の福山哲郎幹事長(58)は、来週11日までに合流の実質合意を目指す意向を表明した。

「新党名を代表選と同時に投票で決める時期は、早くて今月下旬から来月初旬になる。国会議員の数は、国民より立民の方が圧倒的に多いので、新党名は投票で『立憲民主党』に決まる可能性が高い」(立民関係者)

 立民の党名は変わらないので、国民からみれば今の立民に国民民主党が吸収される形にしか映らない。これでは「新鮮さが全くない。もっと今までにない新党名にしないと、国民にもピンとこない」と事情通は苦言を呈する。

“剛腕”小沢氏は次期総選挙で政権交代を目指している。安倍政権を打倒し、政権交代の受け皿になるために野党結集は急務。そのためには党名はどうでもいいのかもしれない。

 そんな中、玉木氏が枝野氏に早期に党首会談の開催を持ちかけるも、枝野氏が拒否。すると、小沢氏は枝野氏と緊急会談(6日)を行った。

 小沢氏に近い関係者は「小沢氏は立民との合流協議がこれ以上、先延ばしだと、野党のマイナスにつながると考えた。枝野氏が小沢氏の急な会談に応じたのは、国民内の合流推進派の動きを知りたかったから。小沢氏は、枝野氏に『合流慎重派の玉木への“包囲網”は出来上がった。合流の際、野党第1党代表の座は心配ない』と伝えたといいます」と明かす。

 立民、国民両党の合流は、今年の初めに破談。今度こそ実を結ぶか。