安倍首相モチーフの〝慰安婦像に土下座像〟が外交問題に! 根底にあるのは韓国の不安

2020年07月28日 16時50分

安倍晋三首相はどう出るか

 韓国北東部の江原道平昌にある私立の「韓国自生植物園」は27日までに、同園内に慰安婦問題を象徴する少女像と、その前でひざまずいて謝罪する安倍晋三首相をモチーフにした像を設置した。「永遠の贖罪」と題したとしている。キム・チャンリョル園長が韓国紙、京郷新聞の取材に答えるなどして明らかにした。

 インターネット上で日本から批判が出ているほか、韓国でも賛否が割れるなど騒ぎとなっている。キム氏は一部メディアの取材に「安倍首相を特定してつくったものではなく、謝罪する立場にある全ての男性を象徴したものだ。少女の父親である可能性もある」と話した。

 キム氏は「像は私費を投じてつくった植物園の造形物で、政治的な目的はない」とも主張。当初は8月に除幕式を行う予定だったが中止したとしている。

 この像について、韓国事情に詳しい文筆人の但馬オサム氏はこう語る。

「これは非礼という段階をはるかに超えています。日本は外交問題にするべきでしょう。それはともかく、この像から韓国の“恨みは代を超えて引き継がれていくもの”という精神文化を知ることができます」

 現在に至るまで、慰安婦強制連行を証明する物的証拠は見つかっていない。安倍首相は歴代の首相がやらなかった「日韓合意」で、最終的不可逆的に慰安婦問題を解決した。しかし、今回は安倍首相をモチーフにした像をつくった。

 但馬氏は「韓国人にすれば、日本の“罪”は歴代首相が引き継ぎ、謝罪を繰り返さなくてはいけないということになります。つまり、和解というものは永遠に成立しないということになります。実は彼らは謝罪が欲しいのではなく、自分たちが日本に対して“道徳的優位”にあることの証明を残したいだけなのです。だから、優位にあるかどうか不安なため、事あるごとに謝罪を要求してきます。こんな像を建てるのは、不安の表れなのかもしれません」と指摘している。

 菅義偉官房長官は28日の記者会見で「国際儀礼上、許されない。仮に報道が事実なら、日韓関係に決定的な影響を与える」と警告。慰安婦問題について「韓国側に対し、最終的かつ不可逆的な解決を確認した日韓合意の着実な実施を引き続き強く求める」と改めて強調した。