社民党首選に臨む石川区議 史上初「同性愛党首」誕生の勝算

2013年10月08日 11時00分

社民党首選に挑む石川区議

 社民党の福島瑞穂前党首(57)の辞任で空席となった党首ポストの座を巡って、17年ぶりに党首選(14日開票)が行われる。吉田忠智参院議員(57)との一騎打ちに挑んでいるのは、同性愛をカミングアウトした東京・豊島区議の石川大我氏(39)。当選すれば憲政史上初の同性愛党首誕生となるのだ。

 自民党と2大政党を争った社会党の流れをくむ社民党もいまや衆参合わせて5人の小所帯。福島氏の党首辞任で、当初は吉田氏の無投票当選となる見込みだったが、石川氏が名乗りを上げたことで、にわかに脚光を浴びている。

 というのも石川氏はLGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー)の差別、暴力問題に取り組み、3年前の豊島区議選で同性愛をカミングアウトした日本初の区議。国会では今年5月に同性愛を公言していた民主党の尾辻かな子氏(38)が日本初の国会議員となったが、国政政党の党首は初となる。

 立候補までなんとかこぎつけたが、全国1万8000人の党員投票では当選のハードルは高い。「セクシュアル・マイノリティー(性的少数者)の話をすれば“気持ち悪い、オカマか”という反応もある。特に60代以上の男性は理解しがたいところでしょうが、党員の方は人権問題やマイノリティーに理解してくれる素地がある。きちんと説明すれば分かってもらえる」と石川氏。

 街頭演説では、無所属の山本太郎参院議員(38)の援護射撃を受け、若者や党員以外の支持も訴えている。「票にはつながらないが、党外から支持や声が広まれば、内部に跳ね返ってくる。この党を外から変えていくのが大事なんです」(石川氏)。元社民党衆院議員の保坂展人世田谷区長(57)は「なんだかんだいって、バトンを渡さない70~80代が党を牛耳っている。30代で党首選に出る蛮勇をたたえたい」とエールを送る。旧態依然で壊滅寸前の党を再生する起爆剤となれるか――。