これも連絡事務所爆破の原因か 自身のポルノ風写真に金与正氏激怒?

2020年06月18日 16時00分

金与正氏(ロイター)

 北朝鮮の朝鮮中央テレビは17日に開城の南北共同連絡事務所を16日に爆破した際の映像を公開した。金正恩朝鮮労働党委員長の後継者に指名されたとささやかれる妹の金与正党第1副部長の初の大仕事が南北融和の象徴でもあったこの施設の爆破となった。

 朝鮮半島事情に詳しい文筆人の但馬オサム氏はこう語る。

「脱北者市民グループによる風船ビラ活動を阻止しなかった文在寅政権に対する抗議の行動というのが建前ですが、一説によれば、市民グループが飛ばしたビラの中に与正氏を素材にしたポルノまがいの合成写真が交じっており、それに激怒したものとも言われています。どちらにしろ、男尊女卑の傾向の強い儒教道徳の国にあって、強い女性指導者をアピールするという国内向けの戦略もあったでしょう」

 対外的には、韓国というより米国に向けて存在感を示す目的があったともいわれている。

「アメリカと事を交えるわけにはいきませんから、とりあえず殴りやすい文在寅政権を殴ってみたということです」(但馬氏)

 それにしてもコケにされっぱなしなのは文在寅大統領だ。日本円で17億円かけ韓国側が建設した連絡所は一瞬にしてなくなった。

「ホットラインも即日で遮断です。さらに北の女帝は、おそらく歴代韓国大統領ではもっとも親北で、アメリカににらまれながらも北朝鮮のためにあらゆる援助を惜しまなかった文大統領を『歴代でもっともバカな大統領』と罵倒し、無能、嫌悪感を禁じ得ないとまで吐き捨てるのですから」(同)

 与正氏は今後、ますます大胆な行動を取るだろう。

 但馬氏は「『女だからとなめられたくない』ということで、ドS度をアピールすることでしょう。国内的には、兄以上に容赦ない粛清、反逆者の処刑、対外的には文在寅イビリです」と指摘している。