横粂氏が占う!都知事選の大本命・小池氏に穴は? 敵を作らず学歴問題も“クリア”

2020年06月18日 16時00分

左上から時計回りに司会の日テレ小栗泉氏、小野氏、立花氏、山本氏、小池氏、宇都宮氏。ほかにも候補者はいるので要チェック(オンライン画像から)

 東京都知事選(7月5日投開票)が18日に告示となった。2期目を狙う小池百合子都知事(67)に対し、前回は無念の出馬辞退をした元日弁連会長の宇都宮健児氏(73)、れいわ新選組を率いる山本太郎氏(45)、元熊本県副知事の小野泰輔氏(46)、ホリエモン新党の立花孝志代表(52)らが挑む。圧勝が予想される小池氏に死角はないのか。2016年の参院選東京選挙区に出馬した元衆院議員で、弁護士の“あいのりの総理”こと横粂勝仁氏(38)が、選挙戦の行方を占った。

 告示前日の17日に、日本記者クラブ主催の共同記者会見がオンラインで行われ、小池氏、宇都宮氏、山本氏、小野氏、立花氏の5人が論戦を繰り広げた。

 候補者同士の質問タイムでは、小池氏に質問が集中。前回の選挙戦で掲げた待機児童をゼロにするなど「7つのゼロ」の公約がほとんど達成されていない点を突っ込まれた。一方、小池氏は、自身の評価は「知事選で都民の皆さんから評価していただく」と発言。さらに、宇都宮氏に質問しつつも「特に質問することはございませんが…」と余裕の態度も見せた。

 唯一、色をなしたのが記者から学歴問題(カイロ大の卒業疑惑)について問われたときだ。

「すでにメディアで何度も(卒業証書を)公開してきた。都知事選において卒業証書の話が先にくるのはいかがなものか。私の卒業に対して時間を使うのはもったいない」と不満げに話した。

 首長選では現職有利と言われる。今回の都知事選の争点は、新型コロナウイルス対策と東京五輪問題となるが、小池氏に穴はあるのか。

 首都決戦の選挙を熟知している横粂氏は小池都政をこう評価する。

「当初は(築地市場の)豊洲移転問題や五輪会場の変更問題で劇場型のパフォーマンスをしていましたが、途中で行き詰まり安全運転に変わりました。コロナ対策では五輪を優先するあまり初動が遅れたものの、再び国を食う存在感を見せ始め、得意のカタカナ語を使い、劇場型に戻っていますね」

 4年前の小池劇場と違うのは、敵を作らない点だという。

「既成政党や既得権益を敵にするのではなく、ウイルスという完全悪との戦いです。これで強いリーダーと都民の目には映る。コロナ対策が自動的に選挙運動になっているし、学歴問題は突っ込みどころはあれど、これ以上は求められない。穴はほぼない」

 台風の目は山本氏だ。支持層がかぶる宇都宮氏と食い合いかねないが。

「山本氏が食うのは宇都宮氏よりも小池氏の票ではないか。有名人に投票するミーハー票が流れる。山本氏の掲げる全都民に10万円給付と五輪中止は、小池氏にスキがないなかで都民が求めていることを感じ取ってブチ上げたのでしょう。しかし実現性は低い。五輪問題は豊洲移転と違って東京都だけで決められないですから」

 小野氏と立花氏についてはどうか。

「小野氏は玄人好み。行政の専門家ではあるが、知名度が圧倒的に足りません。立花氏は天才的な選挙手法を政策実現につなげていく時期でしょう。政治と選挙の役割分担といっても、選挙だけでは支持を失ってしまう」

 コロナ禍の選挙だけにたくさんの人を集めることは難しい。

「私が東京選挙区から出馬した時は地上戦を重視しました。オンライン選挙は有権者からアクセスしてくれないといけないが、地上戦ならこちらから興味のない人や反対する人に接触し、ひっくり返すこともできた。“#検察庁法改正案に抗議します”とネット上のうねりがありましたが、この力は未知のものです」

 オンライン選挙なら小池氏有利ということだ。

 コロナ対策はどの候補者も口にするし、五輪問題は都だけで決められるものではない。争点になりにくい。

 最後に横粂氏はこう票読みした。「小池氏は史上最多得票の433万票超えのポテンシャルだったが、山本氏に流れて290万票くらい。山本氏は前回の増田寛也氏くらいの170万票で、宇都宮氏が鳥越俊太郎氏くらいの130万票と予想します」

 小池氏が感情的になるのは学歴問題くらい。まだ見ぬダークホースはいるのか。