コロナ対策で評価急上昇の吉村知事 人気の原動力は東京への対抗心

2020年06月06日 16時00分

取材に応じる吉村知事

 新型コロナウイルス対策で最も評価を上げた政治家は、吉村洋文大阪府知事(44)だろう。常に自らが前面に出て対応する姿が、好感を呼んでいる。

 最近では、吉村知事をメディアで見ない日はないと言っていい。先日には、大村秀章愛知県知事と医療崩壊をめぐって火花を散らしたことが話題になった。テレビ番組にも積極的に出演し、自ら語る機会も多い。ツイッターでは「#吉村寝ろ」とあまりの働きぶりに疲労を気遣う人たちが現れたこともあった。

 吉村人気が日本維新の会の政党支持率上昇につながったという論評もあり、将来の首相候補だ、という意見もある。

 人気の秘密について、大阪の政界関係者は「若さと整ったルックスもありますが、『東京に対抗できる人』という点が大きいんじゃないでしょうか。大阪にはやはり、東京への対抗心みたいなものがあります。人気上昇の象徴が吉村氏が提唱した『大阪モデル』です。東京に先駆けて大阪独自のものを打ち出したことで、評価が高まったと分析しています」と明かした。

 5月上旬に発表された大阪モデルは、陽性率など明確な数値目標を掲げて自粛要請の解除や再要請の基準を決めた。達成度によって通天閣がライトアップされる視覚的な分かりやすさもあった。

「その後、東京都からは『東京アラート』が出てきた。東京が大阪のマネをしたのです」と同関係者は指摘。東京アラートは2日に発令され、レインボーブリッジが赤くライトアップされたが、これは“通天閣のマネ”。東京に対抗できる人物として吉村知事の株が上がっているわけだ。

 3日の記者会見で吉村知事は「東京の経済が死んでしまうと、日本全体の経済が死んでしまう面がある。小池都知事も非常に難しいかじ取りをやっている」と、東京都を気遣う余裕を見せた。

 これからも吉村知事の政策に期待したい。