猪木議員“日朝関係改善のカギは力道山”

2013年09月27日 11時00分

独自の日朝関係改善策を明かした猪木氏

 日朝関係を解決させるキーワードは“力道山”!!安倍晋三首相(59)が完全解決を目指す北朝鮮の拉致問題。その極秘外交が、暗礁に乗り上げている。一時は飯島勲内閣官房参与(67)の訪朝で、9月中にも進展するとみられていたが、舞台裏では外務省の横やりが入るなど早期解決のメドが立たない状況。そんな中、北朝鮮と独自の外交を続けている日本維新の会のアントニオ猪木参院議員(70)が伝説のプロレスラー・力道山の没後50周年をきっかけに日朝関係の改善を訴えた。

 安倍首相の「在任中に拉致問題を解決する」との強い意志を受け、飯島氏は今年5月、電撃訪朝し、北朝鮮ナンバー2の金永南最高人民会議常任委員長(85)らと会談。帰国後、飯島氏は7月のテレビ番組で「(核、ミサイル、拉致問題は)近い時期に横並び一線で全部解決する。国連総会まで完全に見えてくる」と大胆に予告したが、総会はすでに開幕し、ピークというべき各国首脳の演説も始まった。

 官邸の内部事情に詳しい関係者は「安倍首相はカナダ、米国訪問で27日に帰国します。今月中の進展は見込めない。東京地方裁判所は、来月3日から朝鮮総連本部の土地建物の再入札を行うと公示した。10月22日に落札者が決まれば“城”の明け渡しとなるが、誰が所有するかで北朝鮮側の態度も変わってくるでしょう」と指摘した。

 どう動けば事態打開に進むのか。そこでキーマンとなるのが猪木氏だ。

 7月に金永南氏、金正恩第1書記の叔父で側近とされる張成沢国防委員会副委員長(67)と面会。日朝関係の改善策をこう打ち明けた。

「北朝鮮とは拉致というガチガチの問題だけじゃない。視点を変えて話し合いをしていく発想や知恵を出していくべきです。日本は北朝鮮と戦争ができるわけじゃない。ならば安倍首相と金第1書記がトップ会談を行うにはどうすればいいか。私は(北朝鮮と)話し合いができる人物を知っている。北朝鮮は(日本政府と)話し合いの用意はある。そうすれば道が開けるでしょう」

 猪木氏は1995年に平壌の綾羅島メーデー・スタジアムで行った興行で米国のプロレスラー“金髪の貴公子”リック・フレアーと対戦し勝利。2日間で38万人を動員という快挙を成し遂げ、金ファミリーとも強いパイプを持っている。

 北朝鮮との関係は63年に死去した力道山からの人脈を地道に生かしてきたたまものだ。猪木氏は北朝鮮との関係改善を図ろうと、力道山の人脈を通じ年内に平壌でスポーツ交流を計画している。

「今年は師匠の力道山が没後50周年。こういう大義があればスポーツの祭典をプロデューサー的立場でやりたいが、公人の立場もあるのでいろいろな方と相談しています。『外交に勝利はない』という言葉があるが、北朝鮮と本音の部分でやらないと前に進まない。私は日朝のパイプ役になってもいい」

 安倍首相の“密使”飯島氏でさえ結果を出せないのなら、ここは与野党問わず超党派で北朝鮮問題を解決していくしかない。日本政府が猪木氏の闘魂外交に耳を傾けるのか注目される。