宇都宮氏が不退転の都知事選出馬 100%消えたれいわ・山本氏の“参戦”

2020年05月28日 16時00分

山本太郎氏

「もう降りません」。元日弁連会長で弁護士の宇都宮健児氏(73)が27日、東京都知事選(6月18日告示、7月5日投開票)に無所属で出馬することを正式に表明した。何がなんでも出馬する意思を示したことで、れいわ新選組の山本太郎代表(45)の出馬の可能性は消えることになった。

 過去2度出馬した都知事選では、ともに次点で涙をのんだ宇都宮氏が3度目のチャレンジだ。正確には2012年、14年に敗れ、16年にも出馬を表明したが、野党統一候補に推されたジャーナリストの鳥越俊太郎氏の出馬を受け、やむなく辞退した苦い思いがある。

「あの時、名前が売れていて、選挙に勝てる候補で鳥越さんが選ばれた。その鳥越さんは何と言ったか。『都政についてはこれから考えます』と言った。都民の置かれている状況に全く関心がない人を担いでどうするんですか」と宇都宮氏は迷走した野党勢の決断を苦々しく振り返る。

 今回も国政で野党第1党の立憲民主党が野党統一候補を模索している。宇都宮氏は今後、統一候補が擁立され、再び辞退を迫られたとしても「受けられない」と言い切った。

 さらに気になるのは、待望論がある山本氏が出てきた場合だ。宇都宮氏と山本氏は貧困と格差の是正を政策の一つに挙げ、支持層も共通している部分が多い。れいわ支持者の間では「小池都知事とホリエモン(堀江貴文氏)で票が割れるところに山本太郎が出ていけば、漁夫の利でひっくり返せるかもしれない」と淡い期待を寄せている。

 それでも宇都宮氏は山本氏が出馬したとしても「降りない」と不退転の覚悟だ。“人のいい”宇都宮氏だけに前言撤回して、再び席を譲りかねないが、山本氏周辺は「山本太郎の性格からして、宇都宮氏を引きずりおろすようなことはしない。出馬は100%消えたでしょう」と話す。

 山本氏は“応援団”として、宇都宮氏の支援に回ることになりそうだ。