職質ひき逃げ女から覚醒剤成分検出 薬物使用運転の常習者か

2020年05月26日 16時15分

 やはり覚醒剤だった。東京・大田区の国道1号で20日、ベンツが暴走し、女性をはねて死亡させた事件で、道交法違反(ひき逃げ)などの疑いで再逮捕されていた神奈川・川崎市の飲食店店員中川真理紗容疑者(31)の尿から、覚醒剤の成分が検出された。

 20日午後0時半ごろ、品川区西大井の路上で「不審な女がうろうろしている」との通報を受けた警視庁荏原署員が職務質問。これが中川容疑者で、話が終わらないうちに、高級車ベンツで逃走したのが発端だった。

 パトカーに追跡される中、時速90キロ以上で約850メートル逃走し、最後は歩道に乗り上げ、歩行者の高橋悠さん(34)をはね、他の車と植え込みの壁に激突して大破。だが、中川容疑者は現場から徒歩で逃走し、近くのマンションに侵入し、10階で逮捕された。

 逮捕時は「薬を飲みすぎたのが原因かは分からないが、信号無視や事故のことは覚えていない」と供述。異常な言動から薬物使用が疑われていた。

 他の車のドライブレコーダーには暴走する車、逃げ込んだマンションの防犯カメラ映像にはミニスカートにブーツ姿の中川容疑者が連行される様子も残っていた。これが報じられると、ベンツSL63AMGが新車価格2400万円だったこともあり素性が注目された。

 一部偽名のSNSにはキャバ嬢のような派手な容姿や、改造した他の国産車の写真のほか、自己紹介欄には「アンダーグラウンド ハードコアライフ trip車」、職業「ケミカルモデル コンサル 投資 貿易」、趣味は「ドリフト DOPE」と書かれている。

「自宅は家賃5万円の市営住宅で、車に金をつぎ込んでいたようだ。気になるのはケミカル=覚醒剤などの化学系ドラッグ、DOPE=大麻が隠語である点。それに走り屋系の車好きがプラスされているのが怖い。これまでもドラッグを使用しながら運転していた可能性が高い」と捜査関係者。

 逮捕された道交法違反容疑に加え、覚醒剤を使用した状態で運転していたとして自動車運転処罰法違反(危険運転致死)容疑でも立件されそうだ。