黒川検事長に「国民をなめているのか!」カッターの刃入り“脅迫文”の中身

2020年05月15日 16時00分

 定年延長問題で渦中の黒川弘務東京高検検事長(63)宛てに、カッターナイフ入りの抗議文が届いたことが分かった。警視庁捜査1課が脅迫容疑で捜査している。

 捜査関係者によると、13日に東京高検に届いた封筒を職員が開封したところ、刃渡り7センチほどのカッターナイフの刃1枚とA4サイズの“脅迫文”を発見。

 そこには学校法人「森友学園」への国有地売却を巡る財務省の決裁文書改ざん問題などについて「黒川氏が法務事務次官時代、森友事件の公文書改ざんを指示した佐川元理財局長を大阪地検に圧力を掛けて不起訴処分にさせた」「次の検事総長だと!」「国民をなめているのか!」などと書いてあったという。

 国会では野党が、検察官の定年を65歳まで引き上げる検察庁法改正案を巡り、黒川氏の定年延長を閣議決定したことと結び付けて、政権批判を展開。芸能界からも女優の小泉今日子や俳優の城田優らがネット上の「#検察庁法改正案に抗議します」に同調、大きなうねりとなっている。

 これを受けてか、安倍晋三首相はこの日、黒川氏の検事総長任命について「まだ決めていない。今の段階では申し上げることはできない」とややトーンダウンした。

 そんな中、起きた今回の脅迫事件。

 政界関係者は「これまでの黒川氏は官邸の後ろ盾があるため、世間からどれだけ批判されても、定年延長して検事総長になる気満々だった。しかし、さすがに脅迫事件まで起きては身の危険を感じずにはいられないだろう。騒動後も愛犬の散歩は欠かさないというが、しばらく身を潜めるしかないのでは」と話す。

 届いた封筒には差出人の名前や都外の住所も明記されていたという。いたずらでない限り、この手のパターンは送り主も逮捕は覚悟の上だ。

 政権批判はどんどんすればいいが、一線を越えてはならない。