自民・河井克行前法相を買収で立件へ 妻・案里議員なおも“居座りムード”の厚顔

2020年05月13日 16時15分

 自民党の河井案里参院議員が初当選した昨年7月の参院選を巡り、夫で前法務相の克行衆院議員が地元議員らに現金を配ったとして、広島地方検察庁が公職選挙法違反(買収)の疑いで克行氏を立件する方針を固めている。

 河井夫妻は大型連休中に広島地検から任意で事情聴取を受けていた。同地検は河井夫妻が票の取りまとめを依頼する目的で地方議員らに現金を渡した可能性があるとみて、関係者から詳しい事情を聞いていた。

 克行氏は12日の衆議院本会議に出席したが、報道陣の取材にノーコメントを貫いた。

「会期中の国会議員には不逮捕特権がある。検察は逮捕許諾請求するのか、それとも在宅起訴か。どちらにしても新型コロナウイルス感染拡大を防ぐ緊急事態宣言下、現職国会議員が立件されたら安倍政権は大打撃を受けます」(自民党関係者)

 現在、国会のみならず、ツイッターでも検察庁法改正案について議論が紛糾している。同改正案に先立ち、政府は1月31日、2月に迎える予定だった黒川弘務東京高検検事長の定年を8月に延長する異例の閣議決定をした。首相官邸に近いとされる黒川氏を稲田伸夫検事総長の後任に据えることを見越した人事と見る向きもあり、野党は政治介入として激しく追及していた。

「昨年末、政権から黒川氏についての人事に手を突っ込まれそうになった現・稲田体制が河井氏を捜査し、ここで立件し、安倍政権にダメージを与えようという格好ではないでしょうか」と永田町関係者。

 一方、案里氏は、自分の秘書・立道浩被告らが公選法違反の罪に問われた公判中の事件について、この日も説明責任を果たさなかった。

 自民党議員は「案里氏は秘書らの裁判が決着するまで政治家をやめないでしょう。案里氏は参院幹部が説明責任を果たすよう説得してもいまだしていません。克行氏が立件されても、態度を改めなかった場合、党内に離党勧告のムードが広がる可能性はありますが、本人は抵抗するでしょう」と話している。