堺市長選 結果次第で維新「存亡の危機」

2013年09月15日 20時00分

 維新存亡の最大の危機が迫っている。大阪維新の会代表の橋下徹大阪市長(44)が掲げる大阪都構想の是非がかかった大阪府堺市の市長選(15日告示、29日投開票)の火ぶたが切られた。

 14日には堺に橋下氏らが入り、応援演説を行った。ここで負けた場合、維新には最悪の結果が待っていると言っても過言ではないだけに維新も必死の状況だ。

 反維新勢は現職の竹山修身氏(63)に一本化。竹山氏に対しては昨年の衆院選と今夏の参院選に大勝した与党・自民党が支持、前与党の民主党は推薦し、共産党も都構想反対の立場から支持を決定している。相乗り候補になったため「橋下憎しの烏合の衆」というやゆもあるが竹山氏の陣営は「ここまで支援を受けたら絶対に勝てる」と勝利を確信している。

 一方の維新は堺市議の西林克敏氏(43)を候補に立て、橋下氏がスケジュールの許す限り応援に入ることも決まった。

 維新関係者は負けられない理由について、「堺市は政令指定都市で市長選に負けたら間違いなく都構想に悪い影響がある。来年にも実施が予定されている都構想の是非を問う住民投票も失敗に終わる可能性が高くなってくる」と説明する。

 また、4年前に初当選した竹山氏には当時、府知事だった橋下氏が応援し、当選した経緯もある。「竹山さんは『一緒に大阪を変えましょう』と言って橋下氏の考えに賛成していたから応援した。それが、都構想が形になると突然、手のひらを返した。そんな人がいたら、今後も何をやるかわからない」(前出関係者)と竹山氏の態度を批判した。

「堺を守る」と声高に発言している竹山氏に対し、橋下氏は、この日の街頭演説で「サカイ、サカイって引っ越し屋じゃないんだから。僕はガメラやゴジラじゃないから、踏み潰しませんよ」とこき下ろした。

 維新の地方議員だけでなく、国会議員も多くが堺入りしている。「ホテルを借り切る勢い」と幹部が苦笑いするほどの挙党体制で必勝を期している。しかし、莫大な組織票が竹山氏に入るだけに維新は厳しい情勢だ。維新は堺が舞台の大阪秋の陣を勝利で飾ることができるか。