金正恩氏20日ぶりに公の場に登場 北朝鮮メディア画像公開の意図

2020年05月02日 16時00分

「健康不安説」や「死亡説」まで流れていた北朝鮮・金正恩朝鮮労働党委員長の「公開活動情報」を2日、同国メディアが報じた。

 朝鮮中央通信によれば、金委員長は1日に中部・平安南道順川で肥料工場の完成式に出席したという。同委員長は4月11日の党政治局会議出席が12日に伝えられた後、公の場に姿を現さず、その動向が報じられるのは20日ぶりだ。

 同委員長は完工式で自らテープカットを行い、歓声を上げる労働者らに手を振って応え、その後、工場内を見て回った。朴奉珠(パク・ポンジュ)党副委員長や妹の金与正(キム・ヨジョン)党第1副部長らが同行したという。

 世界中が注目する同委員長の健康状態を巡っては、様々な臆測が飛び交っている。

 米国のトランプ大統領は先日に行った会見で、正恩氏の健康状態が「だいたい分かっている。私からは言えない」と明かした上で「遠くない将来にあなたたちも知るだろう」と話していたが、今回の報道にも即座に反応。1日に記者団に対して「まだコメントは控える。適切な時期にする」と答えた。

 同委員長を巡って「危篤」「脳死状態」と報じた海外メディアは少なくなかった。一方で「今、危篤状態だとしても、ほかの影武者を立てて、重病説を否定できる国です」と指摘する公安関係者もいる。

 また今回、金与正党第1副部長が同行したと報じられたが、同第1副部長は同委員長の“後継者”と目されている。今回の情報の意図するところはいったい何なのか。