ひんしゅく買った「同姓同名候補」落選 N国・立花氏は次期衆院選でも?

2020年04月27日 16時20分

 安倍晋三首相の同姓同名はいるのか? 衆院静岡4区補欠選挙が26日投開票され、自民党の深沢陽一氏(43)が当選した。話題となったのは、NHKから国民を守る党が野党統一候補の田中健氏(42)に対し、同姓同名の田中健氏(54)をぶつけたことだ。ひんしゅくを買った作戦だが、N国党の立花孝志党首(52)は懲りることがないようで…。

 N国の同姓同名作戦で、野党統一候補の田中氏は「投票の際は“田中健42歳”と書いてください」と訴え続けた。同姓同名で区別できないため、選管では年齢を併記することを認めたためだ。「田中健」とだけ書くなど区別不能な場合は案分票となり、今回は3708票が2人に振り分けられたが、N国の田中氏に入った票が全体の2%にも満たず、影響は少なかった。

 立花氏は「非常に厳しい結果。失敗かもしれないが、1回だけでは分からない」と話した。コロナ禍で投票率は約34%と低く、組織票が大半を占めたとみられるからだ。

 それだけに同姓同名作戦を続行する構えだ。次期衆院選では自民党の大物狙いで、安倍晋三首相や麻生太郎財務相などの同姓同名候補を水面下でリサーチしている。今回は告示前に手の内を明かしていたが、今後は告示日当日に発表することで、相手陣営や選管が対応しきれない可能性も出てくる。同姓同名作戦でN国の候補が当選することはないだろうが、与野党が拮抗した場合は、自民党候補が票を奪われ、落選するケースが出てくる可能性もある。

 国政選挙では異例となった同姓同名候補が今後も出現するとなれば、混乱を避けるためには自書式投票から記号式投票(マークシート)やネット投票へ移行するしかなくなってくる。既に実験は行われているとあって、良くも悪くもN国が一石を投じた結果、切り替えが加速する可能性もある。