コロナ軽症者の療養施設借り上げ要請 吉村府知事のスピード感に評価

2020年04月09日 16時00分

定例会見を行う吉村知事

 緊急事態宣言の対象になった大阪府の吉村洋文知事(44)のスピード感が評価されている。

 吉村氏は8日の定例会見で「今は国家の危機事態で、もし爆発的な感染拡大があれば多くの命が失われる。そうなれば経済は今より、もっと疲弊する。負担をおかけするが、5月6日までご協力をお願いしたい」と外出自粛を訴えた。

 府では医療崩壊を防ぐため、軽症や無症状の患者が療養する宿泊施設の借り上げを3~7日に募集。202の施設から約2万1000室の協力の申し出があったという。

 吉村氏は「まずは約1000人分をスピーディーに確保したい。今週中に受け入れることができるように、準備を進めていきたい」と話した。

 軽症者等の受け入れを巡っては、楽天の三木谷浩史会長兼社長が4日、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)に隣接し、自身が所有する「ザパークフロントホテル」の無償提供を吉村氏に提案したとツイートした。

 吉村氏は「三木谷さんの心意気はありがたい」とした上で「行政なのでルールの中で、一定の基準に基づいてやっていくことが必要。オーナーが無償と言おうが言うまいが、全ホテル事業者に1部屋5300円という考えに基づいてやっていく」とキッパリ。

 事態は切迫しており、USJとの協議も必要なことから、三木谷氏の提案が第1号案件にはならないとの見解を示した。

 コロナ対応を巡っては、腰の重い政府とは対照的に、矢継ぎ早に手を打つ吉村氏。府政関係者は「吉村さんも前知事の松井一郎大阪市長も決断はする人だけど、役人の話に耳を傾ける松井さんと比べ、党の政調会長もやっていた吉村さんは決断が早い。今の状況には向いている」と話す。

 緊急事態宣言では、休業要請する業種、補償問題を巡って国、7都府県の足並みは揃っていないが、リーダーシップによる納得できる政策が求められている。