籠池氏の出馬辞退でN国が禁断作戦「対立候補と同姓同名」全国でも投下へ

2020年04月02日 16時00分

立花孝志党首

 衆院静岡4区補選(14日告示、26日投開票)で、立花孝志党首率いるNHKから国民を守る党が“禁断の作戦”に打って出る。同党から立候補を表明していた森友学園の籠池泰典前理事長の取りやめにより、野党統一候補の田中健氏(42)と同姓同名の田中健氏(54)の擁立を表明。この補選から始まる「同姓同名大作戦」とは?

 先月27日、立花氏は補選の候補者を自身から籠池氏への差し替えを表明し、籠池氏も「国家国民のためなら」とOKサインを出したが、野党4党はすでに統一候補として田中氏の擁立を決めていた。これを知った籠池氏は「野党統一候補の邪魔をしたくない」と弱腰になってしまい、自身が統一候補にならなければ、出馬は見送るとした。

 白紙に戻ったことで、立花氏は封印した奥の手を出してきた。N国党の浜田聡参院議員の政策秘書を務める田中健氏を補選に立候補させるのだ。同姓同名の候補が出た場合、記名式投票では「田中健」と書いただけではどちらの票かわからないため、得票数の比率でそれぞれ振り分けられることになる。

 立花氏は「記名式だからややこしくなる。〇をつけるとかして、チェックする制度に変えた方がいい。選挙制度に一石を投じたい」と話す。

 さらに衆院選へ向けては「自民党の候補者を中心に同姓同名の人を集めて、その人の選挙区から出馬させたい。安倍晋三さんや麻生太郎さんとか。佐藤ゆかりさんなら結構いるのでは」と本気も本気だ。

 N国党はこれまでも地方選で、居住実態がなかったり、被選挙権がない22歳の女性が立候補できなかったことで、国相手に係争中で、NHK問題だけでなく選挙制度改革にもメスを入れている。

 同姓同名候補の出馬は過去にも例はあるが「問題を起こすことで注目を浴びる。自民党は(次の衆院選で)まずいと思えば、法律の改正に動くんじゃないか」と立花氏。

「安倍晋三VS安倍晋三」を食い止めるのは自民党次第ということか。