N国党・立花氏からの異例「生電話オファー」快諾 籠池氏の出馬で消えた同姓同名作戦

2020年03月28日 16時00分

 記者会見中に異例の出馬オファー快諾だ! 望月義夫元環境相の死去に伴う衆院静岡4区補選(4月26日投開票)に関して、NHKから国民を守る党の立花孝志党首が27日に会見し、自身の出馬を取りやめ、森友学園前理事長の籠池泰典氏を公認候補として出馬させると発表した。

 立花氏はこの日、立候補説明会に出席。ほかには自民党公認の深沢陽一氏、野党統一候補の田中健氏、無所属の山口賢三氏の陣営が参加した。

 立花氏は事前のメディアの扱いが、深沢氏と田中氏に集中し、自身が泡沫候補扱いされていることに「箸にも棒にも掛からない。私より少しでも票が取れる候補に差し替えたい」とし、会見の最中に籠池氏に電話で出馬を打診。籠池氏は「国家国民のためになるなら」と即答し、出馬が決まった。

 立花氏は森友学園が問題になった当初から籠池氏と面識があり、次期衆院選で擁立準備を進めていたが、一気に前倒しとなった形だ。籠池氏自身は小学校建設を巡る補助金詐欺で無罪を主張していたが、先月の第1審で懲役5年の判決を受け、控訴している。実刑が確定するまでは、出馬に支障はない。

 森友学園を巡っては、決裁文書の改ざんに関与し、自殺した赤木俊夫さんの遺書が先日、公開され、遺族が国や財務省の佐川宣寿元理財局長を提訴するなど、再び籠池氏にもスポットが当たっていた。

 ただ“目玉候補”である籠池氏の出馬決定で、N国党がひそかに計画していた仰天作戦はお蔵入り濃厚だ。「野党統一候補の田中健氏と同姓同名のN国党の秘書を擁立しようとしていたんです。もし立候補していれば、2人の田中氏に投じられた票は案分(得票数に応じて配分)になる。いまだに手書き投票の日本の選挙システムに一石投じる狙いがあった」(永田町関係者)

 ちなみにN国党の“1丁目1番地”であるNHK問題については「籠池さんとNHKの受信料問題で話したことはない」(立花氏)。いったいどんな選挙になることやら。