河井案里議員の秘書ら逮捕で波乱の自民党 早くも後任候補者選びで新火種

2020年03月04日 16時10分

河井案里氏

 公設秘書ら3人が公職選挙法違反(買収)の疑いで逮捕された河井案里参院議員(46)が、自民党をかき回している。

 広島地検に3日、逮捕された公設第2秘書の立道浩容疑者や河井克行前法相の政策秘書の高谷真介容疑者ら3人は、昨年7月の参院選で案里氏を当選させる目的でウグイス嬢など車上運動員14人に、法定上限を超える計204万円の報酬を支払った疑いだ。地検は今後、河井夫妻の関与の有無を慎重に見極める。候補者の連帯責任を問う連座制が適用されると、案里氏が失職する可能性もある。

「立道容疑者は選挙時、車上運動員の取りまとめ役で、報酬の支払いや選挙カー運行の計画を担当していた。広島地検がどう判断するか」(捜査関係者)

 渦中の案里氏は秘書逮捕について事情を説明することもなく、事務所を通じて「捜査中であることから、事実関係に関するコメントは現時点では差し控える」と発表したのみだ。

 自民党のある参院議員は「案里氏は世耕弘成参院幹事長に『迷惑をおかけする』と電話を入れただけで再び雲隠れです。野党議員に『自民党は安倍首相をはじめ、都合の悪いことはしゃべらないのか!?』と怒鳴られました」と肩を落とした。

 同党は案里氏の辞職を見越して、次なる候補者の人選に早くも着手しているとの情報も飛び交っている。

 案里氏は広島選挙区から出馬した昨年の参院選で、菅義偉官房長官の応援と1億5000万円の選挙資金をもらい、岸田文雄政調会長が推した当時現職の実力者・溝手顕正氏との代理戦争を制した。今回の秘書逮捕で、岸田派が巻き返すと思われるが、話はそう単純ではなさそうだ。

「麻生太郎副総理に近い広島県議会議員が有力視されています。岸田派ではなく、麻生派が仕掛けている状況に、県連が混乱すると予想されています」(同党関係者)

 新型コロナウイルス対策で大わらわの中、案里氏の秘書逮捕は自民党を大混乱に陥れているのは間違いない。