懸賞金3億円!トランプを暗殺せよ イラン国会議員爆言を米大使は一蹴

2020年01月23日 16時00分

トランプ米大統領(ロイター)

 トランプ米大統領がついに“おたずね者”に――。米国との緊張が高まるイランの議会で国会議員が「トランプ氏を殺害した者には300万ドル(約3億3000万円)の懸賞金を支払う」と発言し、暗殺者を急募し、話題となっている。

 イラン学生通信による報道を伝えた英紙インディペンデントなどによると、トランプ氏暗殺を呼び掛けているのはアフマド・ハムゼ議員。米国が今月3日、爆撃により殺害したイラン革命防衛隊のソレイマニ司令官の故郷・ケルマン州選出の議員だ。

 ハムゼ議員は「ケルマン州の人々に代わり、誰であれ、トランプを殺した者には現金300万ドルを用意している」と演説。だが、政府指導部がこれを支持しているかどうかは不明だ。同議員は「もし我々が核兵器を持てば、他からの脅威はなくなる。米国やイスラエルに圧力をかけるために核弾頭を搭載できる長距離ミサイルの製造を計画すべき」とも訴えた。

 これに米ホワイトハウスもすぐに反応。ロバート・ウッド軍縮大使は記者団に「懸賞金? バカげている」と一蹴。テロ行為を呼び掛けるものだとしてイランを非難した。イランでは来月、国会の選挙が予定され、中東情勢に詳しい専門家は「無名のハムゼ議員による票稼ぎのためのスタンドプレーの可能性もある」と指摘。同議員は懸賞金を誰が支払うかについては触れていないからだ。

 とはいえ、超大国の大統領暗殺を呼び掛ける爆弾発言の余波を危惧する声も出ている。ネット上では「懸賞金に目がくらんで大統領暗殺に乗っかる米軍関係者がいないとも限らない」とのうがった見方もあった。

 当のトランプ氏はスイスで世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)に出席中だ。気候変動問題で対立を続けるスウェーデンの高校生で環境保護活動家のグレタ・トゥーンベリさん(17)と舌戦を繰り広げた。米国内ではトランプ氏を罷免するかどうかを決める弾劾裁判が始まり、野党・民主党が権力乱用や議会妨害があったと主張。大統領側は真っ向から争う姿勢だが、国内外、どちらを向いても敵ばかりだ。