“玉ねぎ男”に逮捕状請求なら文政権も糞尿投げの標的に?

2019年12月25日 08時00分

文在寅大統領(ロイター)

 このところ日本では動静が伝えられなかった韓国の“玉ねぎ男”ことチョ・グク前法相が、再びニュースの人となった。不正の情報があった元政府機関幹部に対する内部監察もみ消しに関与した疑いがあるとして、韓国検察が23日に職権乱用容疑で逮捕状を請求。チョ氏を法相に任命した文在寅政権への打撃は避けられないとみられており、大統領府は即座に検察を批判する騒ぎに。チョ氏に対しての大規模な抗議デモが行われることは必至。韓国の抗議といえば、汚物の投てきがつきまとうのだが…。

 2019年は韓国で“糞尿事件”が頻発した年だった。韓国では復讐のため、あるいは抗議と称してよく人糞が投てきされる。今年は特に汚物絡みの事件が目を引いた。

 6月には大田(テジョン)市にある顕忠院(国立墓地)にある、親日派(売国奴の意味がある)の墓に、「市民団体」によって汚物がまかれた。「多くの独立運動家が眠る国立墓地に親日派の墓があるのはけしからん」というのが団体側の言い分だった。では、標的にあった親日派がどのような反民族的行為を働いたというのか?

 韓国事情に詳しい文筆人の但馬オサム氏は「親日派たちは併合時代、日本の軍隊で佐官クラスの軍人だったというだけの理由です。朝鮮戦争のとき、南軍を指揮し、国連軍とともに韓国を守ったのは、彼ら旧日本軍の士官でした。いわば、韓国人にとっては恩人なはずなのに…。しかし、この市民団体の暴挙?のせいで、彼らの尊敬する独立運動家の墓所まで激しい異臭に包まれてしまったとのことです」と言う。

 8月、韓国の反日史観を正す目的で書かれ、韓国と日本両方でベストセラーとなっている「反日種族主義」の著者(複数)の事務所である落星台経済研究所に糞尿がまかれた。著者たちはいずれも、反日家からたびたび暴行を受けたり、いきなりツバを吐きかけられたりの被害に遭っている。

 7月には、米カリフォルニア州グレンデール市の慰安婦像の顔に汚物が塗りつけられる事件があった。しかも、ひと月に3度も。

「韓国のSNSでは、例によって“日本人犯人説”が持ち上がっていましたが、糞尿を使う点などから考えて、在米韓国人の犯行であるのが濃厚です。『反日種族主義』の影響もあって、韓国人社会の中でも、無意味な反日意識は捨てるべきだ、という意見が出てきています。当然、慰安婦像に嫌悪感をもつ韓国人もいるようです。しかし、こういう抗議のやり方はやはり感心できませんね」と但馬氏。

 経済崩壊まっしぐら、文政権への国民の不満は爆発寸前。5月には、国会議事堂に糞尿をまこうとした男が逮捕された。男は糞尿をためた瓶を持って議事堂前を疾走、これを阻止しようとした警官との間で小競り合いが展開され、その攻防はさながらラグビーの試合のようだったそうだ。

 腹心だったチョ氏が逮捕される可能性が高い中、文大統領は23日、北京で中国の習近平国家主席と会談し、成都で24日に安倍晋三首相とも約1年3か月ぶりに会談する。会談結果とチョ氏への刑事処分次第では、本人および自宅や実家、代々の墓が汚物投てきの対象になりかねない。