ラグビー代表にも「国民栄誉賞」打診?安倍首相へ“賞より予算”辛口批判

2019年12月12日 16時00分

 安倍晋三首相がラグビー日本代表選手たちと面会したことを受けて、永田町では「また疑惑隠しのために国民栄誉賞を授与しようとしているのでは」と勘繰られている。

 W杯初の8強で列島を感動させた日本代表チームは11日、東京・丸の内でパレード後、リーチ・マイケルらが首相官邸を表敬訪問。安倍首相は代表ジャージーを着込んでW杯開幕戦の日本―ロシア戦を観戦し、選手を激励していただけに「どの戦いも本当に素晴らしかった。多くの国民、子供たちに夢と勇気を与えてくれた」と称賛した。

 政府関係者は「日本国内でラグビー人気が今後も続くよう、政府がバックアップする意向を伝えました。総理はラグビー日本代表に国民栄誉賞の授与を検討しているかもしれません」と明かす。

 安倍首相は先月、元プロ野球選手のイチロー氏に国民栄誉賞授与を再度打診したものの、固辞されたとみられる。世界を驚かせたとはいえ、頂点に立ったわけではないラグビー代表にも国民栄誉賞…となれば、もはやなりふり構わないともいえる。「桜を見る会」の私物化疑惑が膨れ上がっている中で、明るい話題を提供したい思惑が見え見えと指摘されても仕方がない。

 野党側は年明け1月20日に召集予定の通常国会で「桜を見る会」を巡る問題を引き続き追及する方針だ。イチロー氏に続いてラグビー代表への国民栄誉賞“画策”情報に「安倍首相の政治姿勢を疑う!」と野党議員は激怒する。

「安倍首相は、年明けにリセット解散に出る可能性がある。ラグビー日本代表の活躍は快挙だが、安倍首相が国民栄誉賞を授与するならば、『選挙利用だ!』と大ブーイングです。ラグビーを発展させたいなら、来年度予算にラグビー関係をつければいいのではないか」と話している。