トランプ錯乱か暴露本3冊 身内の証言に「涙ぐんだ」情報も!

2019年11月16日 16時00分

14日、ルイジアナ州ボージャーシティーの支持者集会で、弾劾公聴会に反発するトランプ大統領(ロイター)

 ドナルド・トランプ米大統領(73)が追い込まれている。いわゆる「ウクライナゲート」疑惑をめぐる公聴会が13日から全米テレビで実況中継されている。民主党は来年2月に本格化する大統領選をにらみ、年内の弾劾訴追、1月中の弾劾裁判を目指す。上院ではトランプ氏の共和党が過半数を占めているが、造反者が出る公算が日に日に大きくなっているという。さらに先月下旬から立て続けに3つの“暴露本”がトランプ氏を直撃。さすがのトランプ氏もひどく取り乱しているというが…。

 トランプ氏の政治家生命を脅かしているのが「ウクライナゲート」と呼ばれる疑惑だ。これは同氏が7月のウクライナのゼレンスキー大統領との電話会談で、軍事支援を実施する見返りとして、来年の米大統領選の対立候補であるバイデン前副大統領の息子が絡むウクライナ企業の汚職疑惑捜査を行うよう要求したものだ。

 13日からはこの問題について、米下院情報特別委員会での弾劾調査の公聴会がスタート。トランプ氏は「インチキ興行裁判だ」と強気発言を連発しているが、風向きは変わりつつある。

「公聴会で新事実と呼べるものはありませんでしたが、トランプ氏を支える共和党内からも大統領の資質を問う声が上がり始めています」(米政治に詳しい関係者)

 民主党が過半数を占める下院は年内の弾劾訴追を可決したいところ。ただし、それを有効とするには共和党が過半数を占める上院(100議席=共和党53、民主党45、無所属2)の弾劾裁判で、出席者の3分の2(67議席)以上の賛成を得なければならない。そのためトランプ氏の弾劾は現実的に不可能とみられてきたが…。米メディアによると、上院共和党議員のうち10人強が賛成する可能性があるという。弾劾は避けられそうだが、求心力の低下は避けられない。

 さらにトランプ氏を3冊の暴露本が襲う。1冊は先月22日に出版された「オール・ザ・プレジデンツ・ウーメン(大統領のすべての女たち)」。セクハラや性的暴行を受けたと主張する43人の被害女性の“告白”が収められている。大統領になる前から下半身スキャンダルはささやかれていたが、今回は「レイプされた」というものもある。トランプ氏は「すべてウソだ」と述べている。

 お次はヘイリー前米国連大使が12日に出版した回想録「ウィズ・オール・デュー・リスペクト(失礼ながら)」。ティラーソン前国務長官とケリー前大統領首席補佐官が在職中、トランプ氏の“むちゃぶり”を実行せず、造反を試みていたと明かした。トランプ氏の具体的な指示は不明だが、ティラーソン氏いわく「国民の命に関わる」ことだったという。

 直近では19日に現役の米高官X氏が政権の内幕を記した暴露本「ア・ウォーニング(警告)」を出す。X氏は昨年9月、米紙ニューヨーク・タイムズに記事を執筆し「トランプは12歳程度の知的能力しかない」と断定した人物だ。本ではトランプ氏の常軌を逸した言動に抗議するため、政権幹部たちが今月、一斉辞職を計画していたと暴露。

 トランプ氏の“気まぐれツイート”にもうんざりしているようで「老人ホームにおじさんを訪ねたら、おじさんがパンツを脱いだまま園内をうろつき『ここの飯はまずくて食えん』とわめいている。そんな光景を毎日見るようなものだ」と形容した上で「政府高官が快適に目を覚ませるのは、おじさんがちゃんとパンツをはいたまま朝まで寝ていてくれる日、つまりツイートしない朝だけだ」としている。
 またトランプ氏は日常的に女性蔑視、人種差別発言を繰り返していると告白。大統領権限も理解しておらず、罪に問われた側近への恩赦を「ボードゲームの万能カード」のように考えているという。「さすがのトランプ氏も取り乱しており、記者団の前で意気消沈し、涙を見せることもあったそうだ。現在は米司法省を使って、X氏に秘密保持契約に違反する可能性があると警告。もみ消しに必死になっている」(前出関係者)

 追及が続けば、いきなりサジを投げてしまうこともあり得そうだ。