日韓議連幹事長の赤っ恥 上皇様に「おわび」手紙・文国会議長「わびてない」否定背景

2019年11月08日 16時00分

河村建夫氏

“天皇謝罪要求”発言の韓国国会議長が、おわびしたかと思いきや「わびてない」と否定し、日韓議員連盟の河村建夫幹事長が赤っ恥だ。聯合ニュースは7日、慰安婦問題を巡って「天皇陛下(現上皇さま)の謝罪で解決する」と発言した韓国の文喜相国会議長が上皇さま宛てに送った手紙の内容に関し、文議長側の関係者が「おわびの文言は含まれず、退位をねぎらうメッセージが記されている」と明らかにしたと伝えた。こじれる日韓関係をさらに悪化させかねない騒動の背景とは――。

 超党派でつくる日韓議員連盟の幹事長を務める河村衆院議員(自民党)は6日のBSフジ番組で、文氏が上皇さま宛てにおわびの手紙を送ったと説明していた。

 聯合ニュースによると、文氏側の関係者は手紙について、退位した上皇さまをねぎらうなどの儀礼的な言葉が書かれているだけだとし「(河村氏が)誤解しているようだ」と述べた。

 韓国との仲直りを目指す河村氏の“忖度発言”のはしごを外した形となった文氏側の否定発言について、韓国事情に詳しい文筆人の但馬オサム氏はこう語る。

「媚韓派の河村議員としてみれば、日韓関係改善のためのムードづくりのためにひと肌脱ぐためのフライング発言だったようですね。それが否定され、すっかり赤っ恥をかいた格好になりました。そもそも、文国会議長が個人的にそんな手紙を天皇陛下や上皇陛下に送っても届くわけがないし、百歩譲って陛下がそれを読まれても、返信するお立場にありません」

 文氏は5日、早稲田大学で行った講演で「もう一度、私の発言により心が傷ついた方々に、改めておわびを申し上げたい」と発言している。

 しかし、但馬氏は「これをもって陛下への謝罪としたいようですが、限られた聴衆を前にして『気分を悪くしたのなら謝るよ』と口先で言ったにすぎず、謝罪の体さえなしていません。これは外交問題なのですから、正式な外交ルートを通して謝罪の声明を発表し、文国会議長にしかるべき処罰が下されるまでは、日本は韓国の言い分を受け入れてはなりません」と指摘する。

 それにしても、文氏側に「わびてない」と否定されるとは、日韓議員連盟は何をしているのか。

「単に韓国の言い分を垂れ流すだけの日韓議連に、何の存在価値があるのでしょうか。文国会議長は『徴用工問題解決のため』と称し『1+1+アルファ』なるプランをぶち上げました。彼らが言うところの日本の“戦犯企業”と、韓国企業、それに民間の寄付を加えた基金をつくり、元戦時労働者に補償するという噴飯ものの提案ですが、そもそもこの新しい基金をつくるアイデアは、日韓議連が入れ知恵したもののようです」(但馬氏)

 日本は過去、例えば慰安婦問題に関して、「アジア女性基金」や慰安婦合意に基づく「和解・癒し財団」など、多くの基金を設立してきた。

「基金、財団をもって“解決”としてきましたが、いずれも韓国のやらずぶったくりに終わっています。いわゆる徴用工問題でも同様の轍は踏むことはできません。文国会議長の『1+1+アルファ』提案に関しては、日本ばかりか韓国からも『屈辱的だ』などと強い反発が出ています」と但馬氏は言う。

 日韓関係については安倍晋三首相と文在寅大統領が4日にASEAN(東南アジア諸国連合)関連会議が開かれたタイ・バンコクで11分間対話。約1年ぶりの非公式首脳会談だったが、内容は日本側が「わが国の原則的立場をしっかりと伝達した」のに対し韓国側が「懸案は対話を通じて解決すべきと確認した」と発表し、ズレも生じている。

 韓国の対日政策は墓穴を掘っているようにも思えるが、問題解決にはまだまだ時間がかかりそうだ。