菅原経産相25日朝に辞表提出 衆院解散説が渦巻く中ついに決断

2019年10月25日 12時00分

菅原一秀経産相

 公設秘書が地元選挙区の有権者の通夜で香典を手渡したとされる疑惑で、菅原一秀経産相(57=衆院東京9区)は25日朝、安倍晋三首相に辞表を提出した。9月11日の内閣改造で新閣僚となってから約1か月半でのスピード退任となった。後任は梶山弘志元地方創生担当相。

 発売中の「週刊文春」によると、菅原氏の公設秘書が今月17日、東京・練馬区内の葬祭場に香典を持参したほか、事務所から故人の枕元に供える枕花を発注した疑いが持たれている。

 自民党関係者は「香典は政治家自身が弔問して持参する場合を除き、寄付に当たる行為として公選法で禁止されています。文春によれば、菅原氏の秘書は大型連休前後に、後援会幹部にリンゴを配ったとされ、菅原氏は法的に追い込まれています」と話す。

 渦中の菅原氏は24日、衆院本会議を急きょ欠席。その後、報道陣に「明日(25日)国会で話します」と答えたが、それを待たずに自ら退いた。

 自民党議員からは「25日は皇居宮殿で天皇陛下御即位、饗宴の儀が開かれる。菅原氏が進退を表明すれば、皇居で後任大臣の認証式を行う必要が出てきます。党内では皇室行事が続く来月中旬まで、菅原氏が辞任の時期を判断するのは難しいとされている」との情報も流れていたが、もはや即辞任以外の選択肢はなかったようだ。

 辞表を受けた安倍首相は来月19日、在職日数が歴代トップの桂太郎元首相に並ぶ。永田町では翌20日に最長在職記録を達成するのを機に、「有利なうちに衆議院を解散して、憲法改正などを有権者に信を問う可能性が高い」と解散説も流れている。

 政府関係者は「野党が衆院選前にまとまると脅威ですし、政治スケジュールを考えると、解散は来月下旬か、来年1月14日(想定)の通常国会冒頭が有力視されている。そんな中での菅原氏を巡る一連のスキャンダルが出たことで、安倍首相は解散日程計画を変更せざるを得なくなるかもしれない」と話す。辞任により“菅原リスク”はなくなるのか…。