韓国玉ねぎ男・チョ法相の弟に逮捕状 検察への文政権「けん制」効果なし?

2019年10月05日 16時00分

 数々の疑惑が家族などに発覚し“玉ねぎ男”と呼ばれる韓国のチョ・グク法相(54)の周辺で、2人目の逮捕者が出そうだ。

 韓国検察は4日、チョ氏の親族が運営する学校法人をめぐる不正で4日、チョ氏の実弟の背任容疑が固まったとして逮捕状を請求した。父親が理事長を務めていたこの学校法人から、不正に金銭を得るために民事訴訟を偽装したほか、同校職員採用試験で受験者の両親から数千万円を受け取った疑いが持たれている。

 チョ氏の周りでは、9月16日に親戚の男が逮捕されている。また、チョ氏の妻チョン・ギョンシム韓国東洋大教授が私文書偽造罪で在宅起訴されている。

「妻の罪状は娘の医学大学院受験の際、自身が勤める大学の総長から娘が総長賞を受賞したとする偽の文書を作成したといういわば微罪ですが、3日には6時間に及ぶ検察の事情聴取を受け、自宅は11時間にわたって家宅捜索されている。これは検察当局が本丸のチョ氏を是が非でも逮捕したい執念の表れ」とは韓国メディア関係者。

 チョ氏は法相就任前の記者会見で疑惑を否定したが、検察の狙いは、チョ氏が一族の不正に関与した証拠をつかむことだ。

「3日に起訴された親戚の男は、チョ氏の妻が約9000万円を投資した私募ファンドの中心人物で、投資直後、そのファンドから出資を受けた会社が自治体からの受注を急増させた。これら一連の疑惑は、文在寅大統領の側近で閣僚になるのは間違いないといわれたチョ氏の立場が関わっているのは間違いない」(同)

 チョ氏の包囲網は日増しに狭まり、韓国内では検察の強気な姿勢に、チョ氏の法相辞任を求めるデモが拡大化している。

 一方の文政権はけん制するように検察改革を指示し、最高検察庁は1日、全国に配置する特捜部をソウルなど主要3か所を除き、廃止する方針を発表した。そんな中での弟の逮捕状請求は、「政府の検察改革には応じるが、チョ氏の捜査は別」という検察の意思表明とされる。

 検察を所管する法務省のトップと検察の前代未聞の攻防の行方を国民も注視している。