原発の処理水問題でミソつけた進次郎氏 臨時国会が「ポエマー返上」の正念場

2019年10月03日 16時00分

 小泉進次郎環境相兼原子力防災担当相(38)は2日に福島県を訪れ、東京電力福島第1原発を大臣となってから初めて視察した。防護服と全面マスクを着用して、核燃料を取り出す作業について東電側から説明を受けた。また、処理水を保管しているタンク群を確認。午前中には原発事故の除染で発生する汚染土などを保管する中間貯蔵施設なども見学した。

 進次郎氏は「改めて原発事故の爪痕の大きさと深さに思いをはせた。私たちの世代で福島の復興と廃炉を見届け、次世代につなげたい」とした。

 震災からの復興をライフワークに掲げる進次郎氏にとって、原発問題は避けて通れない。特に処理水と中間貯蔵施設をめぐっては、難題が待ち受けている。

 汚染土は2015年3月から中間貯蔵施設への搬入が始まったが、30年後の45年3月までに福島県外に最終処分場を用意して持っていかなければならない。これは法律で定められていることだ。

 9月17日、その最終処分場探しが進んでいない中で具体策はあるかと聞かれた進次郎氏は「私の中で30年後ってことを考えたときに、30年後の自分は何歳かな…」と回答。これにより進次郎氏はすっかりポエマー扱いされることになった。この発言から進次郎バッシングは始まったと言ってもいい。

 4日から始まる臨時国会ではポエムで逃げることは難しい。すでに野党は進次郎氏に狙いを定めている。特に原発の処理水問題が取り上げられそうだ。原田義昭前環境相が辞める直前に海洋放出に言及したことで話題になった。これを受けて進次郎氏は、就任翌日に福島の漁業関係者に原田氏の発言を謝罪していた。野党はここに目をつけている。

「環境省の外局である原子力規制委員会の委員長は、海洋放出に前向きです。これは政府の足並みの乱れではないのか。小泉氏は漁業関係者に謝罪したということだが、海洋放出の代案があってのことなのか。ないなら無責任になる。この辺を国会で問いたい」(野党議員)

 国会で野党が進次郎氏に質問するのは分かり切っている。うまく乗り切ればポエマーと呼ばれることもなくなるはずだ。