渡辺氏はブラック批判を払拭できるか

2013年06月30日 11時00分

 東京都知事選に続き、参院選も圧勝が予想される自民党に落とし穴が待ち受けていた。比例代表にワタミグループ創業者の渡辺美樹氏(53)を公認したことで、党にはクレームが殺到。週刊誌やネットでワタミは“ブラック企業”と指摘されるなど、渡辺バッシングが起きている。

「ワタミを公認してからというもの自民党の支持が下がっている。党でやった選挙情勢調査の『参院選比例区でどの政党に投票しますか』という質問で、自民党という回答が減ったんだ」(永田町関係者)

 週刊誌やネットでも渡辺バッシングが席巻している。「週刊文春」は3週にわたってワタミグループのブラック企業ぶりを暴露した。ブラック企業とは、長時間労働や残業代不払いなど、労働基準法を無視するかのような環境で従業員に負担を強いる企業のことだ。

 実際、2008年には女性従業員の過労死問題が起きている。7日間連続の深夜勤務の上、月140時間の時間外労働があり結果、入社2か月で自殺。12年に労災認定を受けたが、渡辺氏はツイッターに「労務管理できていなかったとの認識は、ありません」とつぶやき、大批判にあった。

 ブラック企業批判には渡辺氏も神経をとがらせている。今月に入りブログで離職率、年収、時間外労働の数字を提示した上で「ワタミグループをブラック企業と呼ぶことは、到底、受け入れられるものではありません」と主張。批判を掲載した週刊誌に対しては、事実と異なる点があると法的手段を取るとほのめかしている。

 自民党では比例候補だった元女優・田島みわ氏(49)が黒い交際疑惑で公認を辞退。週刊誌に元暴力団組長との関係などが報じられたドッグトレーナー田辺久人氏(53)についても26日、党が公認取り消しを発表した。

 しかし「自民党にもメンツがあるから、立て続けに公認辞退というわけにはいかないだろう」と冒頭の永田町関係者。安倍晋三首相(58)が自ら口説いたという渡辺氏だけに、公認は変わらないという。渡辺氏はブラック批判を払拭できるのか。