安倍首相の桜を見る会に「裏口疑惑」蔓延する招待状の“高額転売”

2019年10月02日 07時30分

桜を見る会の招待状

 安倍晋三首相(65)が毎年4月に開催する「桜を見る会」が物議を醸している。今年は各界著名人ら約1万8200人が集まり大盛況。これを受け、例年1700万円台だった予算を、来年度は3倍の5700万円に釣り上げることにしたのだ。1日から消費税が上がり、庶民の暮らしが苦しくなるなか、花見に多額の血税を投入するのはいかがなものか。ましてや、同会にはどこの馬の骨かも分からない怪しい人物も多数参加。その裏では招待状の“高額転売”が蔓延していた――。

“安倍1強”を肌で実感できるのが、毎年4月に東京・新宿御苑で開かれる桜を見る会だ。安倍政権発足前には1万人前後だった招待客は年々増加。今年はついに1万8200人を記録した。

「下手なアイドルのコンサートより集客力は上。今年も人が多すぎて、安倍夫妻がどこにいるのか探すのもひと苦労でした」とは参加者の一人。

 芸能界からも神田うのや梅宮アンナ、五木ひろし、デヴィ夫人、IKKO、「メイプル超合金」のカズレーザーと安藤なつらが出席。過去にも「ももいろクローバーZ」や「NGT48」が参加している。

 会の様子は“インスタ映え”するらしく「トレンディエンジェル」の斎藤司は「バイきんぐ」の小峠英二や漫談家の綾小路きみまろとのスリーショットを投稿。アンナも一緒に行った丸山桂里奈との記念写真をすぐにアップしていた。

 規模の拡大とともに、支出額もアップ。会の予算は2014年度以降、1700万円台で固定されていたが、実際の支出は14年の3005万円から右肩上がりで、今年は5519万円だった。赤字分は内閣府の別予算で賄っている。

 そこで来年はハナから予算を多く確保する方針に転換。来年度の概算要求額は5728万円で、昨年度の1700万円台から3倍超に大幅アップした。

 1日から消費税が8%から10%となり、庶民の生活が苦しくなるなか、桜を見る会に血税を大盤振る舞いするのには違和感も残る。ネット上では「せめて規模縮小だろ」「そもそも必要か?」などといった意見が見られる。

 そもそも、会には怪しい人物も大勢紛れ込んでいる。

 前出の参加者によると「著名人と写真を撮りまくっている男性がいました。後日、調べてみると、男性はその時に撮った写真を持ち歩き、うさんくさい投資話を持ち掛けていた」という。

 参加者の“身体検査”はザル同然で、招待状さえ持っていれば、原則すんなり入ることができる。そしてその招待状すらも「買える」ことが判明したから驚きだ。

 本紙が入手したLINEでは、ブローカーX氏が、ある人物に招待状の購入を持ち掛けている。その額、1通8万円!

 ポイントは「セットで8万」と書かれたくだりだ。政界関係者は「招待状は自民党議員に一定枠与えられ、希望があれば、追加でもらうことが可能。それを自身の派閥のパーティー券と一緒にブローカーに売りつけるんです。つまり『桜を見る会』の招待状を利用して、小銭稼ぎしている議員がいるということ」と指摘する。

 5月の衆院財務金融委員会では、日本共産党の宮本徹議員が、増え続ける招待客の基準について追及した。すると内閣府の井野靖久大臣官房長は「各府省庁からの意見等を踏まえ、内閣官房、内閣府で最終的に取りまとめている」と述べるにとどめ、「今年の(招待客に関する)資料はすでに開催が終わったので破棄した」と答えた。

 まずやるべきは、予算確保ではなく、招待客の身体検査だろう。にもかかわらず安倍首相は、昨年より今年、今年より来年といった具合に規模を拡大していく意向らしい。

「そうすることで、自身の人気ぶりを世にアピールしたいのだろう」(永田町関係者)という。

 ならば、ポケットマネーでやってほしいものだが…。