来年の都知事選で小池氏の対立候補に乙武洋匡氏が浮上

2019年09月11日 08時00分

乙武洋匡氏

 自民党総裁の安倍晋三首相(64)が11日に行う党役員人事で、二階俊博幹事長(80)を続投させる方針を固め、その影響がささやかれている。

 二階氏は、2016年8月に自転車事故で重傷を負った谷垣禎一前幹事長の後任として幹事長に就任。17年10月の衆院選や今年7月の参院選を陣頭指揮して連勝。安倍首相の総裁連続3選を可能にする党則改正を主導し、最近も総裁4選論に言及するなど政権を支え続けている。先月3日には連続在職日数が歴代最長となって話題を集めた。

 二階氏といえば、来年の東京五輪・パラリンピック直前に行われる任期満了(来年7月30日)に伴う都知事選で、小池百合子都知事の支持を表明し、独自に候補者擁立を目指す「TOKYO自民党」(都議会自民党)と激しく対立していた。

「二階氏の続投が正式に決まれば党本部は小池氏を支持するので、保守分裂選挙の公算が大きくなりました。小池氏は二階氏の留任がなければ、国政に復帰するという話も出ていたんですがね」と自民党参院議員は話す。

 都連は「都知事選は東京五輪直前の7月でなく5月に前倒しされる」という有力情報をキャッチし、急ピッチで独自候補選びに奔走中だが、難航している。参院選で東京選挙区で当選した元テレビ朝日アナウンサーの丸川珠代元五輪相や、鈴木大地スポーツ庁長官の名前が取りざたされているが、前向きな返事をもらえていないようだ。選挙の5月実施には法的措置も必要になる。

 そんな中、小池氏の対抗馬として、ベストセラー「五体不満足」の乙武洋匡氏が浮上した。

「実は丸川氏に関しては都連内での評判がイマイチ。乙武氏はパラリンピックの成功を考えた時、新しい都知事としてピッタリ。最近、電動車椅子で世界を巡り、多様性について考えた著書が出版されましたし、過去のスキャンダルは出尽くしました。今後、乙武氏に直接打診する方向になるでしょう」と前出の自民党議員は話している。