「20年前の広告塔」海江田氏火だるま

2013年06月22日 16時00分

 戦後最大級の消費者被害を生み出した安愚楽牧場をめぐっては民主党の海江田万里代表(64)も火だるまになっている。経済評論家時代に同牧場の広告塔だったからだ。

 被害対策弁護団は今年2月、海江田氏に損害賠償を求めて東京地裁に提訴した。弁護団は1992年の女性週刊誌の財テク指南記事「海江田万里のマネー講座」などを例示して、海江田氏が「この利益は申し込み時に確定していて、リスクはゼロ。たとえ、参加期間中に牛が事故や病気などで死亡しても保険でしっかり保障され、約束通りの金額が支払われます」と、あたかも元本保証がなされてリスクがないと断定している証拠を出した。

 この日の衆院本会議終了後に海江田氏はぶら下がり取材を受けた。番記者らを前に「もう20年以上も前のこと。議員になる前です。信頼している弁護士からコメントをお渡しします。議員になってからのことであれば、いくらでもお話しするんですが」と繰り返した。

「『リスクゼロ』と言っていたのに破綻したことについてどう思いますか」と指摘されると、背を向けて去って行った。

 都議選の最中に代表に問題が起きると当然、党内の士気も下がるが、さらにトホホな出来事もあった。実はこのぶら下がり取材は“2回目”だったのだ。

 本会議前の代議士会に海江田氏が来るのを待って記者団は直撃した。すると歩きながら「弁護士からコメントを出す」と言い放った海江田氏。この対応には周囲の関係者から「これではイメージがよくない」という声が出て、本会議後に改めて場を設けたというやり取りがあったという。

 来月の参院選で海江田氏は民主党の顔として全国選挙区をまわるが、党内からは「都議選の結果をあわせて、参院選前に海江田さんを降ろす動きが始まると思いますよ。これじゃ参院選を戦えません」と早くも辞任を求める声が上がっている。