聴聞会で疑惑否定の韓国玉ねぎ男 検察が私文書偽造で妻を起訴

2019年09月07日 16時00分

 韓国の文在寅大統領の側近で、次期法相に内定している“玉ねぎ男”ことチョ・グク氏が6日、法相への適性を検証する国会の聴聞会に出席。娘の大学への不正入学疑惑を追及されたが否定し、居直った。

 チョ氏の娘を巡っては、この数日でさらに新たな疑惑が噴出。中でも大学院へ進学する際、娘が韓国の東洋大学で行ったボランティア活動で表彰を受けていたとされるが、この表彰状が偽造されていたというもの。

 東洋大学はチョ氏の妻チョン・ギョンシム氏が教授を務めており、疑惑発覚後にチョ氏や妻が総長に口裏合わせの電話をしていたことも判明。チョ氏は「(疑惑で)国民に失望感を与えた」と謝罪する一方で、自身の関与や疑惑そのものを否定し、「(法相就任は)最後の使命だ」と意欲を示した。

 すると検察は聴聞会最中にチョン氏を私文書偽造の罪で在宅起訴した。この日が時効満了日とあって、検察は事情聴取をせず強行手段に出た格好だ。チョ氏がこのまま法相に任命されれば、妻は捜査対象という韓流ドラマを地で行く展開となってきた。

 元韓国国防省北朝鮮分析官で拓殖大学主任研究員の高永チョル氏は「これだけの疑惑を抱えていれば、文大統領はチョ氏を懲罰対応し、国民に対して謝罪すべき。それができないのは文大統領とチョ氏がいわば一心同体で、チョ氏にまつわる疑惑は、そのまま文大統領にも直結してくる。このまま共倒れする可能性が高まった」と指摘する。

 韓国の世論調査会社リアルメーターは6日、チョ氏の法相任命に賛成が40・1%、反対が56・2%との調査結果を発表した。文政権の支持率も45%前後を記録しているが、韓国の世論調査会社は政権寄りなのは有名な話だ。

 高氏も「文政権の支持率は15%ぐらいが実情では。事実上、レームダック状態に陥っています」と指摘。文大統領―チョ氏の師弟タッグは、この先どうなることやら。