「蓮舫氏だけ人気復活」のカラクリ

2013年06月21日 11時00分

蓮舫氏が応援演説

 東京都議選をめぐって各党の幹部が応援演説をしている中で、ひと際多忙なのが蓮舫元行政刷新担当大臣(45)だ。連日のように都内を駆け巡って、蓮舫節を聞かせまくっている。

 荒川区の大型スーパーにやって来た蓮舫氏を待ち構えていたのは約50人の聴衆だった。用意されたビールケースには乗らず「前の都知事は築地を豊洲に移転することを強行しようとしていた。それをなんとか調査しようよということにできた」と都政における民主党の成果を強調した。

 そして「もう一度(候補者に)任せてください。いかがでしょうか!」と決めゼリフを披露し、拍手を受けていた。

 次の演説場所である北区・赤羽駅前では50人より少し多いくらい。しかし、女子高生らが「うそ! 蓮舫じゃん」と騒ぎ立てたり、演説後には写真撮影会になったりと、期待されているパンダ役をきっちり務めた。

 どん底の民主党にいても、蓮舫氏だけは復活したのか? 永田町関係者は「そもそも候補者の演説には、人は集まりません。特に民主党には厳しい視線が注がれており、ますます集まらない。党幹部が応援に来て、10~20人でも立ち止まってくれればそれだけでいい」と指摘する。たかが50人にみえるが、実はかなり多い数だという。

 確かに民主党候補は逆風にさらされている。いや、もっと正確に言うなら無視されている。赤羽駅から蓮舫氏が去ると、候補者がマイクで演説し始めたのにもかかわらず、あっという間に人っ子一人いなくなった。別の区の民主党候補の演説では有権者との“タイマン状態”になっていたところもある。

 民主党自体が壊滅的だからこそ、人気が低迷したとささやかれる蓮舫氏でも人気者になれるわけだ。