韓国版「蓮舫+三原じゅん子」に文政権タジタジ

2019年09月04日 16時20分

 韓国の文在寅大統領(66)の最側近で、次期法相候補に指名された曺国(チョ・グク)氏(54)を巡る不正疑惑で、韓国は大荒れだ。文大統領はあくまで強行突破で法相任命を図る構えで「政権は転覆寸前」との声も噴出している。政権追及の先頭に立つのは「美しすぎる議員」と呼ばれる最大野党・自由韓国党の羅・ギョンウォン院内代表(55)。歯に衣着せぬ物言いに、文政権はタジタジだ。

 さまざまな疑惑が取り沙汰される“玉ねぎ男”こと曺氏は、2日に時間無制限で設定した緊急記者会見で自らの潔白を主張。約11時間、3日未明まで及んだ会見で、誠心誠意回答したかのように見えたが、実は与党「共に民主党」の懇談会扱いで、参加していたのは政治部の記者だけだった。
 疑惑を取材していた社会部記者やフリーランスの記者は出席できなかったため、終始、曺氏ペースで進んだ。これを「長ったらしい言い訳ばかりだった」と切って捨てたのが羅氏だ。

 羅氏は文政権の支持率が下降線をたどるとともに注目度が増している。判事出身で、2004年に国会議員となった。15年に中国の劉建超外務次官補(当時)と会談した際、「美しい」とべた褒めされて、「中国外交官をトリコにした」と大きなニュースとなった。

 昨年12月に自由韓国党の院内代表に就任。今年3月の国会演説では「文在寅は金正恩の首席報道官だ。顔から火が出るような話を聞かせないでもらいたい」と発言し、紛糾。韓国ネットでは「文在寅=金正恩の子分」というのは“常識”だったが、国会の場で発言したことに一躍、韓国の保守層は留飲を下げ、羅氏は株を大きく上げた。

 討論上手の羅氏は相手を完膚なきまでに叩きのめす論客として知られ、「氷姫」とも言われる。自民党追及で名を上げた立憲民主党の蓮舫副代表(51)の攻撃スタイルに加え、「野党の皆さま、恥を知りなさい!」とメンチを切った自民党の三原じゅん子参院議員(54)の迫力に近いものがある。

 話題の曺氏とも因縁深く、曺ル大学では同窓。羅氏が11年に出馬した曺ル市長選では曺氏らが擁立した朴元淳・現市長に敗れたとあって、今回の追及では特に鼻息が荒く、韓国国内では「ジャンヌ・ダルク」ならぬ「ナ(羅)ダルク」とまで呼ばれている。

 連日、羅氏の発言がメディアで取り上げられ、文政権にとっては目の上のたんこぶになっている。自由韓国党は黄教安(ファン・ギョアン)代表がトップに立つが、メキメキと頭角を現している羅氏も、大統領レースの有力候補となってくることは間違いない。

 もっとも親日といわれる自由韓国党内で、羅氏は慰安婦問題で日本政府の対応を批判し、島根県竹島(韓国名・独島)にも上陸している“タカ派”。政権交代で、ポスト文在寅となった場合、日本にとっては一難去ってまた一難になる事態が待っている!?