慰安婦発言許された?橋下維新予想外の好反応

2013年06月17日 16時00分

多くの聴衆を集めた橋下氏の応援演説

 日本維新の会の橋下徹共同代表(43)が16日、都内7か所で東京都議選(23日投開票)の応援演説を行い、トータルで1万人近い聴衆を集めた。慰安婦発言で維新の政党支持率は約2%という数字も出るなか、関係者も驚きの盛況ぶりだった。

 

 スタートの東京・多摩センターでは陣営発表で1000人超え。その後は雨も上がり、場所を変え、回数を重ねるごとに聴衆の数は増えていった。橋下氏の演説内容はどこでもほぼ一緒。「慰安婦制度を肯定はしてない。女性を戦場で利用していたのは日本以外の国もやっていた。しかし、日本の慰安婦利用がナチスのホロコーストと同じように扱われている。日本が不当に侮辱されているなら、言わなくちゃいけない」と持論を訴えると、拍手や「そうだ!」の掛け声が飛んだ。

 

 本人は「逆風」と口にするが、批判的な罵声はなかった。JR赤羽駅前での演説に参加した維新関係者は「維新は支持団体がないので、動員をかけられない。それなのにこんなにも集まった。政党支持率と実際の反応が乖離している」。別の維新関係者も「話題の人だからと興味本位もあるでしょうが、最後まで聞いてくれている。罵声もない」と予想外の好反応に驚く。慰安婦発言の弁明が受け入れられ始めているようだ。

 

 いろんな政党の幹部が都議選の応援に入っているが、動員力は橋下氏がダントツだ。「投票日直前にもまた東京遊説が予定されているといいます。ぜひうちの区に来てほしい」とある陣営。どの区に応援に入るかでもめかねないほどだ。

 

 もっとも厳しい選挙なのは変わりない。共同通信の情勢調査では自公で過半数の勢い。ある維新候補者は「自民は確定で、民主と共産とうちで残りの1議席を争っています。投票率が低ければ、固定票のある共産が有利です」と計算する。

 

 ネットで盛り上がっている水道橋博士とのトラブルへの言及は一切なし。この日最後の演説が終わり、車に乗り込む際、記者が「博士に本気で怒っているのですか?」と叫んだが、橋下氏の返事はなかった。