山本太郎氏は脱原発“サバイバル戦”

2013年06月15日 11時00分

 俳優の山本太郎氏(38)が11日、今夏の参院選で東京選挙区から無所属で出馬することを正式に表明した。山本氏の殴り込みで東京選挙区は、脱原発を訴える勢力が“1議席”を取り合う仁義なき闘いに突入する。

 参院選への出馬を宣言していた山本氏は当初、脱原発勢を結集させ、比例代表からの出馬を描いていた。ところが、各政党が一枚岩になるハズもなく、頓挫。残された道は、山本氏の知名度が最大限に生きる東京選挙区での出馬だった。ただ、脱原発グループ内でも素直に喜べない事情が…。

 東京選挙区には脱原発を訴える民主党の大河原雅子参院議員(60)、共産党の吉良よし子氏(30)、みどりの風の丸子安子氏(45)が出馬を予定している。

「5議席の東京選挙区は、自民党の丸川珠代厚労政務官(42)、公明党の山口那津男代表(60)らで4議席は固まり、残り1議席を山本氏らが争う。票が分散しかねない」(選挙コンサルタント)

 山本氏の出馬表明を前に脱原発勢内では一悶着が起きていた。

「山本氏と丸子氏は脱原発活動をともにしてきた“同志”で、丸子氏は『脱原発勢は一つにまとまらないといけない』と山本氏に東京選挙区からの出馬を自制するよう迫っていた矢先に自身が出馬表明し、みんなドン引きしました。メチャクチャですよ」(脱原発関係者)

 くしくも山本氏の俳優としての出世作で、仲間内で1人の生き残りをかけて殺し合う映画「バトル・ロワイアル」を地で行くサバイバル戦の様相。山本氏は「脱原発勢で大河原氏や丸子氏がいるかもしれないが、関係ない。勝ちに行きます」と意気込んだ。

 一方、「バトル――」で主人公カップルを助け、自身も生き残る役柄を演じた山本氏とあって、「脱原発勢で1議席しか取れないイメージを払拭できないものか。みんなで当選できるイメージをつくりたい」と映画そのままに3人で生き残るという期待も抱いている。

 しかし、選挙でキレイ事を言っていては共倒れとなりかねない。