韓国・文大統領「日本を追い抜く」妄言か否か

2019年08月07日 07時15分

 おとぎ話ではない! 日本への敵意をムキ出しにする韓国の文在寅大統領(66)が“大逆転シナリオ”を描いている。5日に大統領府で行われた首席補佐官会議で文氏は「北朝鮮と経済協力できれば、一気に日本を追い抜くことができる!」と豪語。まさかの北朝鮮頼みの“夢物語”に韓国国民もあぜんとするほかないが…。「コリア・レポート」の辺真一編集長は「絵空事とは、あながち言い切れない。文氏には勝算がある」と断言する。一体どういうことか――。

 日本が安全保障上の輸出管理で優遇措置を取る「ホワイト国」(新呼称・グループA)から韓国を除外したことに逆上する文氏は、求心力を保つため強気な姿勢を貫き、国民を鼓舞する言葉を連発している。ところが、この日の談話には韓国国民もひっくり返るしかなかった。

 文氏は「南北間の経済協力によって平和経済が実現すれば、われわれは一挙に日本経済の優位に追いつくことができる」とした上で「大韓民国は道徳的優位を基に成熟した民主主義の上に、平和国家と文化強国の地位をより高め、経済強国として新たな未来を開くだろう」と持論を展開した。

 北朝鮮頼みの政策に韓国国内からは「正気か」「おとぎ話をしている場合ではない」と批判が噴出。それもそのはず、一時は南北融和ムードに傾きかけたが、5日に始まった米韓合同軍事演習に北朝鮮が反発。7月25日、同31日、8月2日と同6日にもミサイル発射実験をするなど、不穏な空気を漂わせているからだ。

 政界関係者は「文氏は大統領就任当初から北朝鮮のことしか考えていないが、今回の話は階段で言えば、一段飛ばし…いや、二段飛ばしくらい飛躍した内容。妄言と言われても仕方がない」。日本政府も文氏の発言を嘲笑しているというが…。

 ナメてはいけないのは北朝鮮の地下資源だ。金、銀、レアアースなど、日本円にして600兆~700兆円分の資源が眠るとされる。「世界3大投資家」といわれるジム・ロジャーズ氏が、かねて「韓国には明るい未来がある」と繰り返してきたのはそのためで、北朝鮮の資源開発に韓国が絡めば巨万の富が手に入るとの見方もある。

「米国や中国、ロシアも北朝鮮開発は『ゴールドラッシュに匹敵する』と捉えている。立地的にもロシア、中国、欧州を結ぶ大鉄道網の要所となり得る」(財界関係者)

 北朝鮮が嫌がる米韓合同軍事演習は今月20日までとみられる。態度を硬化させた北朝鮮をなだめるには、月末に更新期限がくる日韓の軍事情報包括保護協定(GSOMIA)を破棄することだ。

 辺氏は、こう推察する。「GSOMIAは北朝鮮で有事が起きた際に不可欠なものだが、この状況下で北朝鮮が戦争を起こすはずがない。米国はGSOMIAの破棄は嫌がるだろうが、なにせ親分のトランプ米大統領が金正恩を『恋人』と表現し、3回目の米朝首脳会談に前向きな姿勢を見せている。文氏は3回目の首脳会談で米朝関係が劇的に進展すると読んでいるのではないか」

 米朝が“握手”すれば、韓国もGSOMIAの破棄を手土産に、それに加わることになる。日本は、かねて安倍晋三首相が「次は私の番だ」とばかりに、日朝首脳会談実現をアピールしているが、全く相手にされていない。

「北朝鮮の開発利権を前に、日本だけが蚊帳の外に置かれかねない。そうなれば、日韓の力関係は逆転することも考えられる」(辺氏)

 文氏は米朝関係の改善により、韓国に神風が吹くほうに政治生命を懸けたと言ってもいい。辺氏いわく、文氏のシナリオ通りに事が進む可能性は「五分五分」。

 ホワイト国除外で窮地に陥る韓国を見て、胸のすく思いの日本人は多いが、油断していると“しっぺ返し”を食らいかねない!?