「民主党の枝野さん」ジョーク再使用 安倍首相の深層心理を菅直人氏が分析

2019年07月16日 16時25分

安倍首相(ロイター)

 ラストスパートに入った参院選(21日投開票)だが、相変わらず安倍晋三首相は遊説日程を事前に公表しない“ステルス遊説”を続けている。

 14日には広島市で立憲民主党の枝野幸男代表について「民主党の枝野さん」と言い間違えた。選挙戦序盤はこの言い間違えを鉄板ジョークにしていた安倍首相。枝野氏から批判され封印していたはずだったが、また使ったのだ。

 そもそも言い間違えは本当にジョークなのか。本当に間違えている可能性はないのか。自民党関係者は「安倍首相は普段からユーモアが大好き。小さな会合でも率先して笑い話をします。ただ、G20で大阪城のエレベーターについて『大きなミス』と話した冗談のようにスベるときもある」と指摘。今回の言い間違えも冗談のつもりがウケなかっただけというわけだ。

 ダシに使われた立憲民主党の関係者にも聞いた。15日、東京選挙区から出馬している山岸一生氏の応援をしていた菅直人元首相だ。

 菅氏は「第1次安倍内閣のとき、予算委員会で『祖父の岸信介氏が開戦詔書にサインしたのは歴史的に見て間違っていたか』と聞いたら、安倍さんは間違っていたと認めた。しかし、第2次安倍内閣になってからはそういった(答えにくい)質問には答えなくなった。悪い技術を身につけたわけですよ」と安倍首相の変化を語る。

 政党名の言い間違いだけでなく、「民主党政権は悪夢」と言うなど安倍首相はとにかく“民主党”を強調する。

「同じ悪い技術でイメージ操作です。以前、首相を辞めたことが彼にとって痛烈に残念を超えて、不名誉なことだったわけですよ。もう彼が政権に戻ってから6年以上でしょ。いまだに民主党のことを言うのは、自分の時代の失敗を隠すためにわざと言っているんですよ」(菅氏)

 冗談でも本気でもなくトラウマ隠しの策略なのかもしれない!?