参院選で失言問題の影響はあるのか

2019年07月09日 16時10分

 マスコミ各社の参院選序盤情勢調査によると、自民党と公明党で改選議席の過半数を超えそうだという。選挙直前まで開かれていた国会では、政府与党の失言が散々問題視されたのだが、影響はないというのか。

 直近の国会で話題を独占していたのが、桜田義孝前東京五輪・パラリンピック担当大臣。蓮舫参院議員のことを「レンポウ」、宮城県石巻市を「いしまきし」と読み間違えはしょっちゅう。同僚議員のパーティーで「(東日本大震災からの)復興より大事なのは○○さんです」と復興より政治家と話し、大臣辞任へ。

 辞任後も「結婚しなくていいという女の人が増えている。お子さん、お孫さんには、子供を最低3人くらい産むようにお願いしてもらいたい」と発言して批判された。選挙中、衆院議員の桜田氏は地元千葉の自民党候補の支援をしている。

 自民党関係者は「失言はありましたが、建設会社社長で業界では兄貴分として慕われている」と指摘。組織票固めに貢献しそうだという。

 一方、忖度発言で話題になったのが塚田一郎前国交副大臣だ。4月に下関北九州道路構想について「総理とか副総理が言えないので私が忖度した」と話して辞任。山口が地元の安倍晋三首相と、福岡が地元の麻生太郎副総理のために利益誘導したかのような発言で猛批判された。

 塚田氏は今まさに新潟選挙区で候補者として戦っている。地元関係者は「新潟は野党共闘が成立して打越さく良氏に一本化されたのが大きい。知名度が問題だが、東京で弁護士活動をしていてかなり優秀だったそうで、それが浸透するかどうか」と語る。

 すでに塚田氏の応援に安倍首相と麻生氏という“忖度”の原因となった2人が駆けつけている。危機感の表れで、忖度発言のダメージの大きさを物語っている。