「れいわ新選組」山本太郎代表 比例出馬で思わぬ“太郎問題”

2019年07月04日 08時00分

現役創価学会員の野原氏(右)を擁立し、公明党にもケンカを売った山本代表(左)

 参院選(4日公示、21日投開票)で「れいわ新選組」を率いる山本太郎代表は、公示前日の3日午後に山本氏を含めた候補者10人の選挙区と比例代表の振り分けを発表。本紙取材で山本氏は比例代表に回ると判明した。落選もあり得るが、一か八かの勝負に出る。

 山本氏は2日、都内の事務所で創価学会員で現執行部を批判している野原善正氏、同日夜には新宿西口での街頭演説会では元JPモルガンの大西恒樹氏、元環境保護NGO職員の辻村千尋氏の擁立を発表した。

 公示日が迫る中、連日候補者を発表し、メディアの注目を集める作戦を展開しているが、この日も候補者が選挙区と比例代表のどちらかで出馬するかは明かさなかった。

 複数の関係者によれば、山本氏は比例からの出馬を決断したという。6年前の参院選では東京選挙区から出馬し、約66万票を獲得し、4位で当選した。今回、東京選挙区の改選数は5から6に増え、山本氏が出馬すれば当確とみられていたが、なぜ比例に回るのか?

「比例代表で出た場合、政党名だけでなく、“山本太郎”と書いてもらえば得票になる。この6年間、全国津々浦々を行脚してきたのも参院選を見据えてのもの。当選の目安となる120万票前後の得票に至らなければバッジを失うリスクはあるが、山本氏は守りに入るタイプじゃないですよ」(れいわ関係者) 
 各メディアでは「山本太郎ブーム」と伝えられ、政権批判票の受け皿になるとの見方もある。山本氏が比例で出ることで全国的なうねりを起こせば、複数議席につながる可能性がある。

 また、得票率2%超えで政党要件を満たせば、国会での発言権や政党助成金が支払われる国政政党の扱いになる。ただ、れいわにはこんな不安も。

「自民党から比例で山田太郎氏が出馬する。山本太郎と山田太郎で分かりやすい名前が2人で、有権者や選管(選挙管理委員会)が間違えてしまわないか」

 その山田氏は2日、大阪・日本橋のおたくの聖地“オタロード”で街宣活動を行った。「表現の自由を守る!!」ために活動を続けてきた山田氏は、トレードマークの蝶ネクタイをつけて街頭に立つと「パロディーや2次創作を合法化しよう」「ブロッキングを阻止しないと表現の自由が侵される」「アニメのクリエーターの待遇を改善しよう」などと訴えた。

 まったく個性が異なる2人だが、思わぬ“太郎問題”が発生しそうだ。