猪木議員が国会で言及「宇宙ゴミ対策」 安倍首相がG20でアピールする狙い

2019年06月18日 16時15分

 自民党の安倍晋三首相が、今月28日から大阪で開催される20か国・地域首脳会議(G20サミット)で、スペースデブリ(宇宙ゴミ)対策に関する日本の技術力の高さをアピールする。

 安倍首相は17日、官邸で自民党の河村建夫宇宙・海洋開発特別委員会委員長と面会し「日本の技術力で世界に先駆けて宇宙ゴミ問題に対処すべきだ」とする提言を受け取った。

 同席した自民党スペースデブリ法制に関するワーキングチームの小泉進次郎座長は「G20議長国として、日本にしかできない貢献を発信してほしいです」と要請した。

 宇宙ゴミ問題は、先週13日の参議院外交防衛委員会でアントニオ猪木議員が言及して話題を集めた。宇宙ゴミは高速で移動して直径が10センチほどでも宇宙船を破壊できるという。宇宙開発に伴ってその数が年々増え、回収、制御が難しい環境問題とされている。

 政府関係者は「外務省は世界に向けて“宇宙先進国”日本の立場や技術をアピールしています。防衛省は宇宙ゴミをはじめ、攻撃を仕掛けてくるような不審な人工衛星を監視するため、航空自衛隊に『宇宙部隊』を新設する準備を進めている。G20が成功すれば、来年度から予算が組み込まれる可能性があります」と明かす。

 安倍首相は、猪木氏が同委員会で「宇宙ゴミの対策は急務だと思う」と警鐘を鳴らしたことに応え、日本が宇宙の平和づくりをリードしていくと訴える。
 自民党議員は「民間企業では、人工衛星を打ち上げて宇宙ゴミを察知・捕獲することを目指す開発が進められている。G20では民間の技術力の高さをテーブルに上げるでしょう」と話す。

 安倍首相は猪木氏が参議院予算委員会で質問した時に「私は猪木氏とハルク・ホーガンの試合を見て育った」と言及したことがあった。自民党関係者は「あまり知られていませんが、進次郎氏も猪木氏のファンですよ」と話している。