風俗界まさかの“橋下黙れ”

2013年05月16日 11時00分

「従軍慰安婦は必要」と“ホンネ”論を展開したことで、日本維新の会橋下徹共同代表(43)が火ダルマだ。さらに、沖縄に駐留する米軍司令官には「もっと風俗業を活用してほしい」と提案したことで建前上、大バッシングを浴びている。こんな橋下氏に風俗業界からは「業界のことを知らない。そっとしておいてほしい」と、まさかの“黙れ!コール”が出ている。

 橋下氏は13日、記者団に対し、沖縄・米普天間飛行場を視察した際に司令官に対して「もっと風俗業を活用してほしい」と進言したと明かした。司令官は凍りつき「行くなと通達を出しているし、これ以上この話はやめよう」と話題を打ち切ったという。太平洋戦争当時に「慰安婦制度は必要なのは誰だって分かる」との発言だけでは飽き足らず?米軍へ風俗行きの押し売りをした形だ。

 これに対してさらに批判が殺到。菅義偉官房長官(64)は「私はくみしない」。下村博文文科相(58)は「その辺のおじさんではないのだから、もう少し立場を認識した方がいい」。社民党の福島瑞穂党首(57)もここぞとばかり「すべての女性に対する冒トクであり、人権侵害だ」と息巻いている。

 提案された米国防総省まで「問題の解決方法として(風俗利用を)検討するのはばかげている」とコメントしている。

 橋下氏は14日になってもツイッターを連投。「法律で認められた風俗業を否定することは、それこそ、自由意思でその職業を選んだ女性に対する差別だと思う」「批判者は、風俗業=売春業=性行為と短絡的に考えているね。日本人は賢いから、性行為にいたる前のところで、知恵をこらしたサービスの提供を法律の範囲でやっているよ。そして今の日本の現状からすれば、貧困からそこで働かざるを得ないという女性はほぼ皆無。皆自由意思だ。だから積極活用すれば良い」などなど。

 確かにヘルスやピンサロなどの合法風俗と非合法の売春とをごっちゃにして、批判されている面はある。風俗業界の反応はどうか。風俗情報誌「俺の旅」の生駒明編集長は「橋下氏の言わんとすることは分かりますが、業界からすると触れないでほしい」と話す。

「公の場で風俗のことは言ってほしくない。そっとしておいてほしい。目立つと摘発されるのが、この業界の常識です。一方、摘発を指示した政治家の株は上がる。そうなれば働いている人たちがダメージを受けてしまいます」(生駒氏)

 橋下氏の風俗に対する認識にも間違いがあるという。「貧困で働く風俗嬢が皆無なんてことはない。お金に困っている女性が消極的選択で働いているケースもある。現代の格差社会において、風俗は働き場のない女性のセーフティーネットなんですよ。橋下氏は風俗について知らないのでしょう」(同)

 発言の余波は広がるばかり。維新の松野頼久国会議員団幹事長(52)は「誤解される発言は好ましくない」と火消しに躍起。参院選で選挙協力する予定のみんなの党渡辺喜美代表(61)は「コメントに値しない」と話すも、周辺には「なんでそんなばかなこと言ったんだ」「(遊説などで)並んで立ったりしない」と困惑。永田町では「閣僚なら首レベルの発言」「1週間はこの話題だ」とささやかれている。

 橋下氏はどこに落としどころを持っていこうというのか。