「翔んで埼玉」より熱い!?県知事選 現職・上田知事の進退ニラむ立候補者

2019年06月06日 16時00分

青島健太氏

 映画「翔んで埼玉」が異例の大ヒットとなったが、その舞台となった埼玉県で、知事選も熱を帯びてきた。自民党埼玉県連は5日、県知事選(8月25日投開票)に元プロ野球選手でスポーツライターの青島健太氏(61)を擁立する方針を固めた。立候補者が次々と出ているが、現職の上田清司知事(71)の進退で、ガラリと一変する状況だ。

 自民党埼玉県連は県立春日部高校出身の青島氏に白羽の矢を立てた。青島氏は同高卒業後、慶大、東芝を経て、ヤクルトに入団。1989年に引退した後はスポーツライターやキャスター業などで活動している。同党関係者は「新鮮な候補者で、幅広い支持が見込める」と話し、青島氏は出馬に前向きだという。

 一方、この日は他陣営も一気に動いた。

 国民民主党の大野元裕参院議員(55)は知事選への出馬を表明した。大野氏は外務省出身で、中東専門家のコメンテーターとしてお茶の間でもおなじみ。参院議員は2期目で、任期は2022年まであるが、今国会の閉会後に辞職する。地元の川口市出身で「これまで培った経験を生かし、10年後の埼玉のビジョンを県民に示したい」と力を込める。国民は離党し、無所属となる。

 また希望の党の行田邦子参院議員(53)も同日、離党を発表。知事選への立候補を改めて表明した。

 混戦の要因となっているのは上田知事が進退をまだ表明していないからだ。「もともと上田氏は3期12年の多選自粛条例を制定したが、前回(15年)の知事選で自ら破って、4選した。さすがに5期目はないハズだが、『人生100年時代』と言い始め、出馬をにおわせているんです」(永田町関係者)

 大野氏は前回の知事選時に上田氏の後継者と目されたこともあったが、上田氏の出馬でご破算となった経緯がある。

「多選批判はあるが、上田氏が出馬すれば強い。不出馬となればどの候補にもチャンスがあり、大混戦となるでしょう」(同関係者)

 いずれにせよ、上田氏の決断が知事選の号砲となる。