中国人スパイ 民主とキナ臭い噂

2012年06月02日 18時00分

 中国人スパイは何をしたのか。在日中国大使館の1等書記官(45)の男性が諜報活動をしていたことが明らかになり、永田町ではキナ臭い話も飛び交っている。

 

 書記官は都内の健康食品販売会社から月約10万円の顧問料を得るなど、外交官の商業活動を禁じているウィーン条約に違反している疑いがある。警視庁から出頭要請がなされていたが、すでに帰国。顧問料などで集めた資金を元にスパイ活動を行っていたとみられる。

 

 中国人民解放軍の情報機関「総参謀部」に所属。1999年4月から半年間は松下政経塾にも在籍し、同期が民主党から議員になっている。同塾卒業生は「正直に言って全く印象に残っていない。卒業生が集まる会合で名刺交換くらいはあったかもしれないが、政経塾は関係ないよ」と困惑を隠せない。日本語ペラペラで、いろいろな会合や講演に出ては、政財界の関係者らと知り合っていたという。同塾は人脈作りに利用されたわけだ。

 

 書記官をめぐっては、政府関係者も情報収集に奔走している段階。自民党関係者からは「民主党議員の秘書をしていたらしい」「鹿野道彦農水相が進めていた対中輸出ビジネスに関係があるらしい」など、民主党との関係を危ぶむ声が聞こえてくる。“ヤジ将軍”こと自民党の西田昌司参院議員(53)が、配信するビデオレターで疑惑に触れていた。西田氏は「このスパイが実は私が国会で質問した中国の農産物等輸出推進協議会の話と深くかかわっていると言われだしてきた」「(協議会の)人脈の一端に書記官が絡んでくるのではないか」と目を光らせている。

 

 協議会とは鹿野氏らが進める対中輸出ビジネスを担う団体で、「詐欺まがいのことをしている」と言われてきた。今後、大きな火種になる可能性はある。