衆院補選大阪12区 維新に逆転の目

2019年04月10日 16時10分

演説した吉村大阪府知事

 自民党の北川知克元環境副大臣の死去に伴う衆院大阪12区補欠選挙(21日投開票)が9日告示され、自民党と日本維新の会の新人、無所属の元職2人の4候補が立候補を届け出た。

 同区は知克氏の父・石松氏の代から続く“北川王国”で、自民党は知克氏の甥の北川晋平氏(31)を擁立(公明党推薦)。維新は藤田文武氏(38)が出馬し、共産党の前衆院議員で無所属の宮本岳志氏(59)、北川家とシ烈な議席争いを繰り広げてきた元総務相の樽床伸二氏(59)も立候補し、大混戦となっている。

 藤田氏は大阪ダブル選挙に勝利したばかりの吉村洋文大阪府知事とともに、寝屋川市内で街頭演説を行い「戦いのテーマは大阪の成長。東京頼みの地方の発展ではなく、大阪が自立して創意工夫で東京と伍していく。東京五輪、大阪万博を経て、東京と大阪の立場が逆転するような一石を投じる選挙にさせていただきたい。維新に任せてください」と訴えた。

 応援に立った吉村氏は、晋平氏の父で次期市長選に出馬しないことを表明した北川法夫寝屋川市長について「市長を辞めて、自民党の府議会議員を市長候補にし、公明党を府議会で当選させる。公明党の応援をもらい、自分の息子を当選させるためで完全な世襲。私利私欲選挙で許せるわけがない」とバッサリ。

 さらに吉村氏は安倍晋三首相の悲願・憲法改正に触れ「衆議院と参議院で3分の2以上改憲勢力があるのにできないのは、公明党がやらないから。自民党は公明党とくっついている限り改正できない」と都構想で対立する公明党を揺さぶり「維新の国会議員は20人程度で絶滅危惧種。都道府県で一つくらいスパイスのきいた議員を永田町に送り込んで『アンタら、おかしいやんか』と騒がせてほしい。寝屋川から藤田さんを送り出してほしい」と支持を訴えた。

 地元関係者は「前評判では晋平氏がリードし、藤田氏が追いかける形だが、差はわずか。ダブル選圧勝を追い風に逆転してもおかしくない」と話している。