失言も忖度もなしの政治家誕生!? 「AI党」が東京・多摩市で候補擁立

2019年04月09日 10時00分

有権者の質問に答える政治ロボットを囲む松田党首(左)と伊沢氏

 地域政党「人工知能で日本を変える党」(AI党)が今月結党され、東京・多摩市議選(4月21日投開票)に候補者を擁立する。多摩市を足がかりに将来的には全国に根を張るのが目標というが、AIが政治を支配する日が来るのか――。
「市民の声の最大公約数を反映させることが政治家の仕事。AIによる政策立案、予算編成は忖度がない。意思決定の過程もすべてデータで残る」と話すのはAI党の松田道人党首だ。

 松田氏は昨年、多摩市長選に出馬。市政にAI導入という異色公約を掲げて、話題になった。市長選は落選したものの、この1年間、過去の多摩市議会の予算や議事録、市議の公約などのデータをAIに落とし込み分析。地元でペットショップを経営する伊沢ひろみ氏を公認候補として市議選に擁立し、告示直前にはAIがはじき出した公約を発表する運びだ。

 AIによる政治など人情味もなく、血も涙もないなんて批判も出てきそうだが、松田氏は「20年前にネットが始まった時も、モノが売れるかと言われた。今どうですか、アマゾンや楽天でみんな買っている。時代が解決していくものです。地方では議員のなり手不足も深刻になっているが、AIを導入すれば、誰でも議員になれるし、究極は人もいらなくなる」。

 永田町では“忖度発言”で塚田一郎氏が5日、国土交通副大臣辞任に追い込まれたが、AIならばトップのご機嫌取り、なんていう配慮も働かない。

 各業種でAI旋風が吹き荒れており、AI党の候補者発表には市議選レベルでは異例ともいえる多くのメディアが取材に訪れた。今回の市議選でAI党候補者が当選すれば、ロボット政治家誕生へ向けた第一歩となる。